バウシュEU担当相、ハッキャーリ・チュクルジャ襲撃に「これは一つの転機だ」
2011年10月20日付 Radikal 紙
エゲメン・バウシュEU加盟交渉担当相(兼国務大臣)はハッキャーリで起きたPKKの襲撃に関し、「これを放っておくことはできない。今日はトルコにとって転機となった。もう何も以前と同じようにはいかない」と述べた。
バウシュEU担当相は、イラク北部での地上作戦実行は容易な決定ではないと明らかにし、「同地に派遣される1人1人が、親にとって大事な子供なのです。用意周到な準備をした上でないと、派遣することなど、ありえません。しかし、ここでは発表することのできませんが、長期間にわたり用意がされてきました」と語った。
バウシュ氏は、チャンネルA(TV局)の番組「異なる視点」に出演し、ハッキャーリの襲撃に関する説明を行った。トルコ国民に弔意の意を述べたバウシュ氏は、「この悲しみを言葉では表すことができません」と述べた。
バウシュ氏は、PKK(クルディスタン労働党、非合法組織)に対し近頃実施された作戦が組織を追い詰めたと説明し、気候が寒くなり組織が最後の攻撃を仕掛けたと強調した。バウシュ氏は、「しかしこれを放っておくことはできません。おそらく今日はトルコにとって転機となりました。もう何も以前と同じようにはいかないでしょう」と語った。
米国とEU諸国が今回の襲撃について、いまだかつてないほどの強い言葉で非難したことについて触れたバウシュ氏は、今後友好国・加盟国がテロとの闘いにおいて曖昧な立場をとらないよう願っているとし、「もしテロにおいて曖昧な立場を取ったなら、テロ組織に勇気を与えることになります。そのためテロとの闘いには白黒はっきりとした態度をとるべきなのです」と述べた。バウシュ氏は、このことは、特定の一か国についていっているのではなく、デンマーク、オランダ、ドイツ、フランスといった数ヵ国をさしており、これまで欧州の国々は「自分に噛みつかない蛇は千年生きても良い(自分たちには関係ない)」と考えていたと述べた。
バウシュ国務大臣は、トルコはこうした襲撃にあっても民主主義と文民憲法、テロとの闘いを諦めないとし、6月12日の総選挙以降増加したテロと向き合っており、なぜなら組織の中の一部グループは大きな利益損失の恐怖を抱いているからであると述べた。同組織は欧州最大の麻薬犯罪組織でもあることを指摘したバウシュ氏は、収益が無くなるという不安から和平を阻止する行動を取り始めた可能性があると明らかにした。また、バウシュ氏は、トルコの経済成長を快く思わない内外のグループが「トルコに問題を起こそう」との考えを持っている怖れがあると述べた。
■容易な決定ではない
地上作戦を実行するか否かという質問に対しバウシュ氏は次のように回答した。
「この件に関しては政府に権限があります。現地の諸条件により必要な決定が必要な時になされます。容易な決定ではありません。同地に派遣される1人1人が、親にとって大事な子供なのです。用意周到な準備をした上でないと、派遣することなど、ありえません。しかし、ここでは発表することのできませんが、長期間にわたり用意がされてきました。」
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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:24287 )