BDPデミルタシュ党首、「崖っぷちではない、崖から落ちているところだ」
2011年10月20日付 Milliyet 紙

平和民主党(BDP)のセラハッティン・デミルタシュ党首は、ハッキャーリ県のチュクルジャ郡でクルド労働者党(PKK)により行われ、24人の兵士が殉職した襲撃について批評する中、「現時点で、私たちは崖っぷちにいるのではなく、崖っぷちから落ちている。軟着陸し、被害を少なくする方法を探さなければならない」と述べた。

デミルタシュ党首は、チュクルジャ郡での襲撃を「深刻で、不幸かつ悲惨な事件である」と述べ、事件直後のこの段階で何かを話すのは容易ではないと話した。また、ここのところの一連の事件がここ数カ月で「戦争ほどの規模になった」と述べ、また次のように話した。

「『クルド労働者党(PKK)はもうおわりだ。私たちがつぶした。一掃した。よっって今から地上作戦、空爆を行う、これを終わらせる』と言う人たちに警告したではないか。もはや、空爆や地上作戦などで、終わりにできるような段階ではない、と。だからこそ、私たちは対話、協定、説得といった方法を提案してきたのだ。そして、この点で今まで圧力を受けてきたが、取り下げたことはない。いつも平和と対話を優先してきた。しかし、ただ一つの提案さえも政府によって現実化されることはなかった。もし 私たちの提案が通っていたなら、今日のこの戦いはもう終わっていただろう。」

PKKに関して「あそこにいる何千人もの武装勢力は何百万もの民衆の支援を受けた、中東に存在する大きな民衆運動なのだ。この組織は同時も武力も行使している」と述べ、この組織を説得する方法は協議や対話であるとした。

デミルタシュ党首は、現状について「私たちは崖っぷちにいるのではなく、崖っぷちから落ちている。軟着陸し、被害を少なくする方法を探さなければならない。もはや崖っぷちなどではない。つい最近までそうだと言ってきたが、もう落ちているところだ」とした。

同党首は、ギュル大統領がチュクルジャで24名の兵士が死亡した後におこなった「報復は大きくなる」との発言を次のように批判した。

「大統領の発言は、その地位の重みに釣り合っていない。報復とは、国家にふさわしい方法ではない。一国の元首はそうした言葉を口にしてはならず、諸法に従うようにとのみ発言すべきだった。」

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:畔上曜子 )
( 記事ID:24292 )