イラク越境攻撃、目標はこの男?
2011年10月21日付 Milliyet 紙


アンカラの消息筋は、急増したPKKによる襲撃の背後にシリアのアサド政権の存在を噂している。トルコ政府と、北イラク・クルド自治政府はともに、シリアのバース党がPKKを煽動しているとみている。軍事作戦の目標は、シリア国籍のフェフマン・ヒュセインとの見方もある。

タラフ紙のヤーセミン・チョンガル氏は、消息筋の主張を、そのコラムに次のように列挙した。以下は引用である。

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PKKによるチュクルジャとユクセキオヴァでの襲撃をうけ、中央(アンカラ)の官僚や政治家が考えた主な事項は、以下のとおりである。

(1)PKKは、この襲撃の、一見した「成功」にもかかわらず、もはやかつてのPKKではない。非常においつめられており、これは一種の自殺である。

(2)この自殺の決定を下したのは、PKK内部のシリア出身者だ。アサド政権の崩壊の可能性が強まっていることと、PKKの武力志向の間には、明らかな関係がある。

(3)この関連で、フェフマン・ヒュセインの名が注目されている。アンカラ政府は、最近のテロの影にこのPKKのシリア出身の司令官がいるとみており、現時点での最大の標的の1人としてヒュセインを想定している模様だ。

(4)これまでイラクのクルド政治家とアンカラの間の対話がこれほど密になったことはなかった。エルドアン首相の求めに応じてアンカラに飛んできたネチルヴァン・バルザーニー副党首に対し、トルコ側は、この問題へのクルド自治政府の介入と、対PKKの動きを制限する上でクルド兵の積極的な貢献を求めた。メスート・バルザーニ大統領は、PKKに対し怒っており、この怒りを様々な形で表に示す用意をしている。

(5)アンカラ(のトルコ)政府とクルド自治政府はともに、シリアのバース党がPKKを煽動しているとみている。PKKメンバーらはアサド支持派であるが、イラクのクルド人政治家とトルコ政府の方は、アサド大統領に残された時間は少ないとみている。

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:24310 )