国連・UNHCR声明:イエメンへのソマリアからの避難民さらに増加
2011年10月21日付 al-Quds al-Arabi 紙
■国連:イエメンへのソマリアからの避難民さらに増加
2011年10月21日『クドゥス・アラビー』
【ヨハネスブルグ:DPA】
国連は、金曜日[21日]ソマリアでの悪化する人道的状況から逃れようと大きな危険を冒し、海路でイエメンへと非難しようとするソマリア人の数がますます増加していると発表した。
去る一月以降にソマリアから逃れてきた31万8千人の避難民のうちアデン湾を経由してイエメンへと避難したのは2万人に上る。
ほとんどのソマリアの避難民は、隣国のケニアに向かう。ケニアは、収容能力を超えて超満員のダダーブ難民キャンプ[注:本文ではDadadとされるが誤りと思われる]で難民を受け入れている。
しかし、その他の多数の人々が、イエメンへの道中で自身の命を危険にさらしている。彼らがそのようなことをする動機は、自国近くの石油の豊富なアラブ諸国で仕事をみつける可能性である。
国連難民高等弁務官事務所[UNHCR]は、ジュネーブで発表した声明で、「イエメンの[南部にあるUNHCRの臨時収容所である]レセプション・センターにおいて、新たに到着した人たちはUNHCRの職員に、ソマリアからの避難の背景には、干ばつ・飢饉と強制徴兵であると語った。」と述べた。
しかし、イエメン自身は、深刻な騒乱に直面している。その騒乱は、この貧しい国が難民の殺到に対処する能力を弱めている。その騒乱は諸問題をさらにまねくものであり、南イエメンでは10万人近くが国内の政治状況のせいで流浪している。
UNHCRによると、「イエメンの不安定さがイエメンの紅海沿岸の違法な密入国業者や人身売買人により多くの機会をもたらしている。」という。
また、UNHCRは、「懸念を惹起する別の動向」が生じている付け加えた。それは、女性の移民や難民に対する虐待であり、彼女たちは航海中性的暴行にさらされている。
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( 翻訳者:松尾愛 )
( 記事ID:24331 )