ハマース政治局メンバー、ダマスカスからの本部移転報道を否定
2011年10月25日付 al-Hayat 紙

■アル=ラシュク氏、「デブカ」サイトの掲載内容を全否定
■ダマスカスにおけるハマースとその本部の存在に変更なし

2011年10月25日『アル=ハヤート』

【カイロ:ジーハーン・アル=フサイニー】

ハマース政治局メンバーのイッザト・アル=ラシュク氏は、合意に到達した捕虜交換交渉に秘密事項が存在していたことを否定し、ヘブライ語のデブカ(Debka)ニュースサイトがハマースの戦略と地域拠点の変更に関する情報について報じた内容は「全くの嘘」だとみなした。アル=ラシュク氏は本紙に「どんな幼いパレスチナ人の子どもでも欺けない嘘だ」と語り、いかなる地位のアメリカ高官とも会見は行われていないと断言した上で、「このサイトで報じられた内容は全て、イスラエルとアメリカの意図や中東地域におけるアメリカの戦争に奉仕するようでっちあげられたものだ」と述べた。

ダマスカスからハマースの本部を移転させる件に関しては、「ダマスカスにおけるハマースとその本部の存在に変更はない」と述べて、「ハマースは現在ダマスカスに置かれている本部の代わりとなる場所を検討したこともなければ、検討する予定もない。したがって、我々がダマスカスに存在することにまったく変更はない」と断言した。

さらにアル=ラシュク氏は「ハマースとイランの関係は強固であり…我々の関係に変化は起こっていない」と強調し、アメリカがハマースを支援する話など、メディア上のくだらない主張だとして、ハマースが本部の移転について、完全にイスラエル寄りであり、パレスチナ人の望みと期待に反する立場をとるアメリカ当局と話し合ったとする上記デブカ・サイトの報道内容を否定し、かつ驚きを表明した。

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( 翻訳者:増田里紗 )
( 記事ID:24341 )