トルコ首相が対シリア制裁の意向、トルコ軍は国境地帯で軍事演習
2011年10月05日付 Al-Nahar 紙
■ エルドアン首相、対シリア制裁の意向を表明
■ トルコ軍、国境地帯で軍事演習
2011年10月5日付『アル=ナハール』
【AFP、ロイター、UPI、MENA】
トルコのレジェプ・タイイプ・エルドアン首相は昨日[4日]、[滞在中の南アフリカの首都]プレトリアで、シリアでのデモ弾圧を非難する国連安保理決議の採択を支持し、シリア体制に制裁を科す意向であることを明らかにした。一方、トルコ軍は南部ハタイ県で軍事演習を実施すると発表した。シリア軍部隊はバッシャール・アル=アサド政権打倒を求めて抗議デモに参加した人々に対して軍事作戦を行っており、それを逃れてシリア人7000人以上がハタイ県に避難している。
エルドアン首相は、南アフリカ公式訪問中に記者会見で、「我々は、シリアで起きていることに関して高みの見物を決めこむわけには行かない。彼らは、無実の武器を持たない人々を殺している。事を成り行きに任せようなどと言うことはできない」と述べ、「安保理に提出された決議案は、いわば警告のようなものだ。今回の投票が前向きな結果に終わり、その後で適切な措置をめぐるさらなる協議が行われるよう望んでいる」と警告を発した。
また、エルドアン首相は「制裁の項目は(トルコ南部の)アンタキアへの訪問後に発表する」と付け加え、今週末か来週のうちにシリアとの国境に近く、弾圧から逃れたシリア人数千人の難民キャンプが設営されているこの町を訪れることを明らかにした。エルドアン氏は「我々は先にもいくつかの措置について発表しているが、それらはもはや猶予ならざるものである」と述べた。
■ 軍事演習
トルコ軍はインターネット上のサイトで、軍事演習はおそらく、エルドアン首相が予定しているハタイ訪問と同時期に行われるだろうと発表した。同演習は「動員」と名付けられており、10月5日から13日の間に実施される。ハタイでの軍事演習は、トルコが民間人を保護して自国領土への難民の流入を防止するため、シリアに緩衝地帯の設置を計画しているという憶測を呼び起こしかねない。トルコ政府高官らは、このような憶測を否定している。
(後略)
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( 翻訳者:南・西アジア地域言語論(アラビア語メディア翻訳) )
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