ICC、サイフ・アル=イスラームとの非公式の接触を明かす
2011年10月28日付 al-Quds al-Arabi 紙


■ICC(国際刑事裁判所)、サイフ・アル=イスラームとの非公式の接触を明かす

2011年10月28日『クドゥス・アラビー』

【ハーグ:AFP】

国際刑事裁判所(ICC)のルイス・モレノ・オカンポ主任検察官は金曜日〔28日〕、ICCがリビアの故ムアンマル・アル=カッザーフィー大佐の息子サイフ・アル=イスラームとICCに自首する可能性に関して非公式に接触したと述べた。ICCは、人道に対する罪を犯した容疑で同氏の行方を追っている。

オカンポ主任検察官は声明で、「我々は複数の仲介人を通してサイフ・アル=イスラームと非公式に接触した」と述べた。また、検察官事務所からサイフ氏に対し「ICCに自首した際には、裁判で証言する権利があり、また有罪と確定されるまでは無罪である」と明確に伝えたという。

サイフ・アル=イスラーム(39歳)は、2月半ばに父ムアンマル・アル=カッザーフィー体制に対する民衆蜂起の発生以降に殺害行為や弾圧といった「人道に対する罪」を犯した容疑でICCから指名手配されている。アル=カッザーフィーは10月20日に暫定国民評議会の軍に捕らえられた後に殺害された。

ICCによれば、サイフ・アル=イスラームは、公に宣言されていなかったものの以前は父親の後継者とみなされており、前体制にとっての「事実上の首相」だった。ICCは6月27日に発行した逮捕状に基づいて同氏の行方を追っており、9月9日以降はインターポールが「赤の手配書」(国際逮捕手配書)に基づき指名手配している。

トゥアレグ[※サハラ砂漠西部のベルベル系遊牧民]族の責任者は、サイフ・アル=イスラームが火曜日〔25日〕に避難場所を求めてニジェール国境に向かったと述べた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:松尾愛 )
( 記事ID:24390 )