モロッコ:アル=イスティクラール党と社会主義連合、政権における同盟、選挙における競合
2011年11月24日付 al-Hayat 紙
■モロッコ:アル=イスティクラール党と社会主義連合、政権における同盟、選挙における競合
2011年11月24日『アル=ハヤート』
【ラバト:イッズッディーン・アル=ハーディフ】
モロッコの有権者は、明日金曜日[25日]、新しい衆議院議員選挙の投票へ赴く。新議会で最大議席の獲得を目指して、多数の主要政党が競い合っている。本紙は先日号で、イスラム公正開発党のアブドゥルイルフ・ベン・キーラーン書記長、自由連合のサラーフッディーン・ミズワール党首の姿勢を紹介した。本日号では、アル=イスティクラール[独立]党と社会主義連合の姿勢を紹介する。両党は現在「民主主義連合」の一環で、アッバース・アル=ファーシー政権に参加している。
社会主義連合が1998年にモロッコで初の政権交替の試みに成功し、連合政権党であるアル=イスティクラール党は、2007年の選挙後、アッバース・アル=ファーシー党首が首相に任命されたことを受けて、政治的展望の方向を民主主義的方法へと戻した。本紙とのインタビューで、アル=イスティクラール党主力幹部のムハンマド・サウド・アル=イルミー氏、社会主義連合主力幹部のイドリース・ラシュカル氏は、進行中の闘争と可能な協力の見通しに対する両政党の姿勢へ表明した。ラシュカル氏が、社会主義連合が「新しい真の民主主義的プロジェクトを提唱している唯一の政党」だと強調した一方、アル=イルミー氏は、金曜日の投票では、党基盤の忠誠に対し、同党は確信を持っていると表明したが、また同氏は、現政権の一部が選挙結果の開示前に、野党諸党との同盟の締結を画策していることを批判した(下のインタビューより)。
この非難は野党活動家が、国会が新憲法に基づいて選出される予定であるにも関わらず選挙のボイコットの呼びかけを強めた際になされた。新憲法ではモロッコ国王ムハンマド6世は権限の一部を選出された当局者に委譲している。
ロイター通信社は、「2月20日運動」が率いる選挙ボイコット支持陣営が、選挙で現状が変ることは期待できない、と主張していると報じた。同運動の活動家であるナジーブ・シャウキー氏は、同陣営がボイコットを呼びかけているのは、憲法が民主的ではなく、国王の軍事、行政、宗教、司法への権限を容認しているためだと述べた。
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( 翻訳者:井上剛 )
( 記事ID:24395 )