88回目の共和国建国記念日、祝賀中止指示のなかイズミル等では強行
2011年10月29日付 Milliyet 紙
共和国記念日を祝う式典の中止に反発する約5000人のイズミル市民は、トルコ国旗を持ってギュンドードゥ広場から共和国広場まで行進して共和国の88周年を熱狂的に祝った。
首相府の通知によって全国同様イズミルでも、花輪贈呈と祝辞の受け入れのみの形で共和国88周年の祝賀が始まった。県庁ではジャヒト・クラチ・イズミル県知事、エーゲ軍司令官アブドゥッラー・アタイ大将、アズィズ・コジャオール・イズミル広域市長が参加して祝辞の受け入れが行われ、各党の代表、国会議員、各大学の学長、市民社会組織代表、行政各局の局長、軍高官らも参加した。
■市民の共和国祝賀
ヴァンで起こった地震の後にレジェプ・タイイプ・エルドアン首相の出した通知によって全国で公式な行進が中止された後、ソーシャル・メディアで組織されたイズミル市民らは朝10時からギュンドードゥ広場に集まり始めた。その人数は急速に増加し、11時には約5000人が公式の行進ルートであるビリンジ・コルドンから共和国広場に向かって行進した。
イズミル市民たちは手に持ったトルコ国旗を振って度々「共和国記念日を邪魔するな」、「トルコは世俗国家であり、世俗国家であり続ける」などのスローガンを叫んだ。オートバイと自転車に乗ったグループも市民の祝賀行進に参加した。共和人民党(CHP)イズミル選出のムサ・チャム議員とムスタファ・モルオール議員も集団の先頭を歩いた。議員らも「共和国記念日を邪魔するな」とスローガンを叫んだ。
共和国広場に集まった約5000人はアタテュルク像の前で敬意を表し、口々に独立行進曲を歌った。群衆は祝賀中止への反発をスローガンとともに述べ、その群衆に向けてスピーチを行ったCHPイズミル選出のムスタファ・モルオール議員は、「ヴァンでの地震災害に関して私たちも非常に悲しんだ。しかしこれは共和国記念日の祝賀中止を要求するものではなかった。私たちもレセプションの中止は支持している。しかし公式式典と祝賀は中止すべきではなかった。私たちはトルコ国民として国旗を祝うことも悼むこともよく知っている」と述べた。共和国広場に集まった群衆はしばらくスローガンで反発を示した後、次はコナク広場の殉死者ハサン・タフスィン記者の像に向かって行進した。
■第2の目的地はコナク広場
イズミルで共和国記念日の祝賀中止に反発して共和国広場で市民による祝賀を実現させた市民らの次の目的地は、独立戦争で最初の弾丸を放った新聞記者ハサン・タフスィンの像と時計塔のあるコナク広場だった。群衆は度々「共和国記念日を邪魔するな」のスローガンを叫びながら平穏に解散した。
■マニサで1500人の行進
CHPのマニサ県執行部は、さまざまな市民社会組織の代表者とともに行進を行った。マニサの共和国広場に集まった約1500人は、トルコ国旗を持って「共和国記念日を邪魔するな」のスローガンを叫びながらドウ大通りを通ってウルパルクまで行進した。この行進にはCHP所属マニサ選出のハサン・オレン議員、オズギュル・オゼル議員も参加した。マニサ市民も家庭のバルコニーや職場から国旗を振ってドウ大通りでの行進を支持した。マニサでの行進には市民の支持が集まった。
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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:24397 )