エネルギー天然資源相、一年中夏時間のままで
2011年10月30日付 Zaman 紙

時計が今日、朝4時に一時間戻された。この調整の廃止を望むエネルギー天然資源相タネル・ユルドゥズ氏は、「人々は今日以降太陽が昇っても無駄に一時間寝てしまうことになる。夏時間は続けるべき。日中の時間をより多く有効に使うべきである」と述べた。

ユルドゥズ氏は、省エネルギーのため引き続き夏時間の適用を行うべきと語った。
エネルギー省は引き続き夏時間を適用することに関し長い間検討を重ねてきた。夏時間適用が話題にのぼると、外務省は「ヨーロッパと時間の不調和が生じる」ことを理由に否定的な意見を述べる一方、トルコ航空もフライト予定(タイムテーブル)にかかわるため、適用されるなら少なくとも一年前に決定してもらう必要があるとした。閣僚の中には、商業と社会生活にプラスになるという理由で、肯定的な意見を述べるものもいた。特に東部諸県の産業界は夏時間継続を支持している。このことが話題になるや、首相府は、エネルギー省から意見を求めた。首相府の後この問題はトルコ大国民議会に場を移し、現在検討が行われ結論が待たれている。
エネルギー省は、引き続き夏時間適用のための作業を急速に進めている。以前に開始され、首相府からも意見を得てトルコ大国民議会に送られた「夏時間適用」はそのまま維持されることになる。ユルドゥズ氏は、この事案に関しなされた今までの取り組みを強調しながら、新たな検討を行う予定であると語った。これまでの取り組みでいくつかの組織が賛成もしくは反対意見を示していることを強調するユルドゥズ氏は、「我々もこれらを考慮に入れながら検討を続けていく」と評価した。ある記者団との会話でユルドゥズ氏は次のように話した。「エネルギー省では明確な取り組みを行っている。我々はこの先の時代にトルコ航空のフライト、通信システム、国際関係といった問題に関しても検討を続ける」
「ヴァン地震で、アククユに建設予定の原子力発電所が注目されるようになった」という見解にもユルドゥズ氏は、アククユはその地域の断層から130キロメートル離れていると答えた。ユルドゥズ氏は、「断層に原発をつくることは自殺行為だ。アククユにリスクがあればロシア人は200億ドルはもとより2トルコリラでさえ投資しない。原発は、トルコで最も頑丈な建築となる。ヴァンでM7.2にアパートが耐えたなら、原子力発電所はM9にも耐えられないはずがない」と述べた。
エネルギー相タネル・ユルドゥズ氏に、ヴァン地震とともに話題に上ったアルメニア原子力発電所について質問があった。国際原子力エネルギー機関に3度この発電所の閉鎖を要求したことを述べたユルドゥズ氏は、「アルメニアに、この発電所を閉鎖するかわりに電気を供給することを考えているのか」という質問に対して次のように答えた。「これを一つの解決策として議論することはできる。外務省と共に国家政治と対立しない形で議論することはできる」

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:倉田杏実 )
( 記事ID:24403 )