シリアの新憲法の草案でカドリー・ジャミール氏は「多様性」を提案
2011年11月03日付 al-Hayat 紙

シリアの新憲法の草案でカドリー・ジャミール氏は「多様性」を提案

2011年11月3日『アル=ハヤート』

【ダマスカス:本紙】

「変革解放人民戦線」のカドリー・ジャミール代表は昨日[2日]、本紙に、新憲法制定のための国民委員会の会議で、「全般的原則」を提案したと語った。提案には、シリアは「多様性をもった民主主義共和国」であることを示す条文が含まれている。国民委員会は昨日[2日]、判事マズハル・アル=アンブリー氏を議長として、第二回会議を開催していた。委員会は、4か月以内に憲法草案作成をする任務も負っている。

ジャミール氏は、議論では形式的な事項と、その他の本質的な事項を扱い、また他の委員の賛同を得て、他のメンバーの意見を受け入れるという条件で、委員会報道官としてサーム・ダッラ博士が任命された、と語った。また、ジャミール氏はシリア国民が委員の考えを述べた草案の内容を知るために、公式テレビの画面で重要な会議を放送することを提案したと述べた。さらに、ジャミール氏は、民主主義、多様性、シリアの国土統一、国民の権利を確約する憲法に卓越する原則も提案した、と続けた。

また、ジャミール氏は、委員会の使命が新憲法の草案作成である限り、現在の憲法の第8条に重点を置くことは、論理的ではないとみなした。現在の憲法の第8条では、「バアス党」が社会と国家の指導者であると述べられている。また、議論の「出発点」は、現在の憲法、シリアの以前の複数の憲法、近隣諸国の憲法になるだろうと述べたが、これは、判事アル=アンブリー氏が1972年の憲法と60年代の臨時憲法の作成に参加したことを踏まえての言及である。

ダッラ博士は、議論では「作業のメカニズムについて話し合い、また、憲法草案について示された意見についての全般的な議論が行われた。」と明かした。また、ダッラ博士は、議論では「期待される憲法作成のための基本的、または統治的な原則」が扱われるだろうと発表した。さらに、「委員会はシリア社会のあらゆる領域に開かれた形で、作業を行う。」と述べた。

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( 翻訳者:増田里紗 )
( 記事ID:24436 )