情報筋:アル=カッザーフィー殺害はスパイがNATOに提供した情報の産物
2011年11月03日付 Al-Ahram 紙

■情報筋:アル=カッザーフィー殺害はスパイがNATOに提供した情報の産物

2011年11月03日『アハラーム』

ロシアの[軍機関紙]「クラスナヤ・ズヴェズダ」は、リビアのムアンマル・アル=カッザーフィー大佐殺害はアフリカ南部へ同大佐の移送を計画していた傭兵の集団に放たれたスパイが提供した情報の産物であると明らかにした。

また、同紙は、アル=カッザーフィーの護衛団がシルトを出発してすぐに、NATOのスパイがそのことを伝え、そして、護衛団は決定的な攻撃にさらされたとも伝えた。その結果、同大佐は革命家たちの手中におちた。この発言は、[大佐の次男]アッ=サーイディー・アル=カッザーフィーが自身の弁護士を通じてインターポールに対し、自身にとって公正な裁判をリビアの新しい統治者たちは保障できないとして、自身の逮捕[状]を撤回するよう求めた際に飛び出した。

インターポールは、その加盟国にアッ=サイーディーを自国の領域内で発見した場合には同氏を引き渡す目的で逮捕を求める「赤手配書(国際指名手配書)」を発行した。

アッ=サイーディー氏のニック・カウフマン弁護士は、インターポールの事務総長に対し送ったメッセージの中で、先月大佐と大佐の息子アル・ムウタシムが殺害されたことで、同弁護士の依頼人をリビアに引き渡すことは安全ではなくなったと述べた。

一方、国際刑事裁判所(ICC)のルイス・モレノ・オカンポ[主任]検事は故アル=カッザーフィー大佐の息子サイフ・アル=イスラームとアル=カッザーフィー政権時代の諜報[活動担当の対外治安庁]長官アブドゥッラー・アッ=サヌースィー両名にリビア領内でICCによる訴追の可能性があると声明を発表した。

同主任検事の昨日[2日]の声明によれば、最も重要なのは裁判所の設置される場所ではなく、二名の容疑者逮捕である。ハーグの国際刑事裁判所でのケニア暴動の裁判は、ラジオやテレビのネットワークによって、あらゆる場所で全ての人が見守っている。したがって、問題はどこで裁かれるかということではなく、二名の容疑者をどこで待ち伏せて逮捕するかということである。両名の逮捕こそが最優先事項である。

同紙の中で、さらにリビアのアブドゥルラヒーム・アル=キーブ新首相は、アル=カッザーフィー政権時代に締結されたロシアとの全ての条約・契約を尊重することを確認した。ロシアのアフリカ担当大統領特別代表のミハイル・マルゲロフ氏は、「ロシアの[半国営天然ガス独占企業の]ガスプロム(Gazprom)とイタリアの[国家持株会社の]エニ(Eni)の二社がリビアにおける共同事業を更新する」と述べた。また、アル=キーブ首相はロシアやその他の国々との締結済みの契約は、それが適法で、不正に関与しないものであるという条件の下で、尊重するつもりだと語った。

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( 翻訳者:松尾愛 )
( 記事ID:24438 )