日本の山根隆治外務副大臣は、ニハト・エルギュン科学産業技術大臣にトルコが生産を計画している国産自動車に関して協力する準備が既に出来ていると表明した。
エルギュン大臣は、山根大臣と同行した代表団を科学産業技術省で迎え入れた際に、トルコと日本の間の協力が自分たちにとって十分な域に達しておらず、二国間の貿易額をより拡大させる必要があると述べた。
これに対し来賓の山根副大臣は、トルコにおける国産自動車の生産計画を理解した上で、国産自動車の生産に必要な技術及び情報を共有する準備があると表明した。
山根副大臣の協力に関する提案を前向きに受け止めたエルギュン大臣は、自動車産業において日本とトルコの間では既にトヨタ・イスズ・ホンダから協力を頂いているがこれを次のステージに持っていきたいと述べた。
エルギュン大臣は、技術分野での協力拡大がもたらす諸問題を最少におさえることを強調し、「(協力は)中間技術と先端技術において進められ、同時にそれによって生じる諸問題は最少におさえることを考えている。我々が自動車生産増加に言及する際、それは環境を汚染する自動車の生産増加を指しているわけではない。環境に良い自動車の生産に関しても検討している。もちろんこの分野で、日本の経験と高い技術水準は我々にとっても大変重要である」 と述べた
日本の山根外務副大臣は、日本の自動車産業は、より環境に良い、より省エネの自動車を生産する為に複数のプロジェクトを展開させており、そこでは電気自動車の発展にも大きな重要性が与えられていると述べた。
■トルコ、世界10位以内を目標に
山根副大臣は、トルコは大きな目標を掲げ、急速な発展を遂げている国家であるとし、以下のように述べた:
「両国は同じ目標を共有している。これをより積極的な協力関係に変換させることは可能である。この点において、知的財産は重要である。特許や実用新案の分野では協力することが出来るだろう。もしこの協力関係が社会的に知られるようになれば、日本の自動車メーカーのトルコへの投資もより容易になるだろう」と述べた。
山根副大臣は、トルコが世界10位以内の経済大国を目標にしていることを肯定的に受け止めていると話し、「トルコが具体的な数字で目標を設定していることは、大変素晴らしい。日本も1960年代に自国で所得倍増計画を立てた。そしてこの目標を、当初の計画より早く達成した。トルコも目標を達成すると信じている」と述べた。
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( 翻訳者:有田 潤 )
( 記事ID:24441 )