バルザーニー・北イラク・クルド自治政府大統領、エルドアン首相と会見
2011年11月05日付 Hurriyet 紙

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は北イラク・クルド自治政府のマスード・バルザーニー大統領と会談した。バルザーニー大統領はエルドアン首相を「勇敢な指導者」と評し、トルコにおけるクルド問題解決プロセスにおいて行われた活動がトルコ・クルドの友好を強化していると指摘した。バルザーニー大統領がイスタンブルを離れた時間帯にタールク・アル・ハーシミー・イラク副大統領がトルコを訪れたことが明らかにされた。

ベシクタシにある首相府事務局での面会はメディア非公開で行われた。会議は約2時間続いたという。
マスード・バルザーニー大統領は、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相と面会した後報道陣に会見を行った。

バルザーニー大統領は、今日(5日)エルドアン首相と、昨日(4日)アブドゥッラー・ギュル大統領および関係閣僚と行った会談が友好的で有益なものになったと述べた。
バルザーニー大統領はエルドアン首相と会談は成功に終わったと述べて全体的な地域の状況、地域で起こっている進展を取り扱ったことを明らかにし、「会談で非常に緊密に同じ考えを共有した。経済問題において同じ見解を共有した。我々はエルドアン首相のクルド問題解決政策と改善政策を支持する。このような政策はトルコにも地域にも利益をもたらすものとなるだろう」と話した。

■流血を終わらせるべき

マスード・バルザーニー北イラク・クルド自治政府大統領は、PKKによって行われるあらゆる種類の軍事行動に反対することを明らかにし、「流血が続けられないことが必要だ」と述べた。
バルザーニー大統領は今年の3月にエルドアン首相がアルビールを訪問したことをあげてエルドアン首相を「勇敢な指導者」と評し、トルコにおけるクルド問題解決プロセスで行われた活動がトルコ・クルドの友好を強化していると指摘して次のように述べた。

「彼ら自身がはっきりと言っているが、クルド民族を否定する時代はもう終わった。これは、新たな歴史となるようにということである。多大な勇気が望まれる状況である。これ以後我々はPKKによって行われるあらゆる種の軍事行動に反対する。流血が続けられないことが必要だ。我々はどのような戦いであろうと、その戦いの続きが国会で行われるべきであるということを支持する。クルドとトルコの若者たちの血がこれ以上流されないことが必要である。この問題が平和的に解決されることが必要である。(エルドアン)首相の政策は、地域の安全のために大きく貢献するだろう。」

■我々の運命は1つ

マスード・バルザーニー大統領は、クルド人とトルコ人の運命は1つであること、ともに生きる必要があることを信じていると強調し、「兄弟として暮らすことへの妨げが残らないことが必要であると信じている」と述べた。
バルザーニー大統領は、明日(6日)が犠牲祭であることを指摘し、「トルコの兄弟たちとすべての人々、すべてのムスリム世界の犠牲祭を祝っている」と話した。

■首相府:テロを認めない

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、5日イスタンブルで面会したバルザーニー大統領に、トルコが地域の平和と繁栄と平穏を望んでいると話し、我々の国に向けたテロ攻撃を決して認めないことを強調した。バルザーニー大統領はトルコが民主的観点から先進国であることを指摘し、「武器による戦いは権利を探す方法とみなされない。テロは我々にも有害である」と述べた。

■スッル・サクク議員が見送り

バルザーニー大統領は17時ごろにトルコを離れた。専用機でトルコから離れたバルザーニー大統領はアタテュルク空港VIPルームから平和民主党(BDP)のスッル・サクク議員と同党の党員らに見送られた。

■ハーシミー副大統領、トルコ到着

イラクのタールク・ハーシミー副大統領がトルコを訪れた。ハーシミー副大統領は正午ごろイスタンブルに到着して空港ホテルでしばらく休憩し、18時の飛行機でボドゥルムに向かうという。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:24462 )