BDP首脳部イラク訪問、タラバーニー大統領に支援要請
2011年11月09日付 Milliyet 紙
BDP(平和民主党)とDTK(民主社会会議)の首脳らがイラクでジャラール・タラバーニー大統領と会談した。会談では、タラバーニー大統領に対しクルド問題解決についてイニシアチブをとることを求めた。
北イラクで働きかけを行ったBDP(平和民主党)の首脳部は、クルディスタン愛国同盟議長であるイラクのジャラール・タラバーニー大統領と会談した。
セラハッティン・デミルタシュBDP党首、ギュルテン・クシャナク同副党首、DTK(民主社会会議)アフメト・チュルク議長、アイセル・トゥールク同副議長が、昨夜(8日)、ジャラール・タラバーニー大統領との会談の席に着いた。BDP首脳部は、会談において、タラバーニー大統領に対しクルド問題解決について支援を求めたといい、一方で、地域的な案件についても取り上げられたという。また、会合においてはBDPとDTK首脳らからタラバーニー大統領に対して互いのバイラムを祝う言葉もあったという。
■タラバーニー大統領「武力衝突では害を生む」
スレイマニエのドハーンでの、イラクのジャラール・タラバーニー大統領と、BDP(平和民主党)およびDTK(民主社会会議)首脳とによる会談の後、セラハッティン・デミルタシュBDP党首は、会合について振り返った。デミルタシュBDP党首によれば、会談は極めて穏やかで親密な空気で、かつ長時間にわたって行われたといい、これについて次のように話した:
「数時間にわたる会談は極めて意味のあるものであった。異なる観点から意見交換を行うことができた。親愛なるタラバーニー大統領は、特に(トルコの)憲法の改定プロセスに関心を持っていた。私たちも大統領本人から、中東地域の今後の発展について考えを聞くことができた。タラバーニー大統領は、トルコにおけるクルド問題の解決においてはすでに強硬策や武力衝突の時代は終わっており、議論と対話による時代に移行する必要があると語っていた。強攻策や武力衝突はだれの得にもならず、人命の損失につながると述べていた。そして、唯一の解決策は政治的解決であると強調していた。これについて努力がなされていること、今後もこの努力が続けられると話していた。」
セラハッティン・デミルタシュBDP党首によれば、タラバーニー大統領は、トルコ政府による、クルド問題解決に関する計画がどのようなものであるのかということ、憲法改定に関する取り組みの中で、この問題解決のためにクルド人たちにどのような権利が与えられるのかについて、(トルコ政府は)明言する必要があると述べていたといい、これについて次のように語った:
「(タラバーニー大統領は)トルコ政府による(クルド問題に関する)民主化への取り組みがどのようなものであるかを知りたいと述べていた。親愛なるタラバーにー大統領は、武力衝突が一刻も早く終わることを望んでいる。そして、武力の封じこめは当事者と周囲の熱意のみでは実現されず、これにおいてはPKK(クルド労働者党)とオジャランの展望と努力が重要であるとも強調していた。タラバーニー大統領は、これらを踏まえた上で、クルド問題の解決において、大統領自身の任務として今後取り組んでいくと語っていた。」
デミルタシュBDP党首は、今夜(9日)、イスタンブル経由の航空機でディヤルバクルに戻るという。
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( 翻訳者:萩原絵理香 )
( 記事ID:24491 )