今週の水曜日〔=11月9日〕、国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長による、イラン核活動に関する新たな報告書が発表される予定だった。ところが昨日、その詳細が〔正式発表が行われる前に〕西洋の一部メディアによって、同機関に駐在する外交関係者らの発言を引用する形で報じられた。
実際にAP通信がこの報告書の内容について伝えたように、同報告書では我が国の核計画に関する新たな主張・疑惑が提起されると〔以前から〕推測されていた。この主張は、イランの原子力活動の一部が軍事目的であることを強調するものであり、当然のことながら、この報告書の内容が伝えられてすぐに、イラン外相は「もしIAEAが公平であるならば、プロフェッショナルな行動に徹するべきだ」と強く主張している。
天野氏の秋季報告書(外交関係者によると、その一部はイランにも手交されたという)には、「国際原子力機関は、イランが核弾頭のコンピュータ・モデルを作成したとの情報を提示する予定である」と記されている。
ジャーメ・ジャム紙によると、複数の外交関係者らはまた、IAEAが同理事会〔※原文には「安保理」とあったが誤りと判断し、訂正して訳した〕のメンバー35カ国に対して公表する予定の新たな秘密情報には、巨大な鋼鉄製コンテナとされるものの衛星写真が含まれているという。IAEAの考えでは、このコンテナは核兵器に関連した、極めて強力な爆発実験を行うために用いられるというのだ!
〔‥‥〕
このような疑惑を指摘する内容の報告書が発表されることは、以前から予想されていたことではあった。というのも、アメリカを筆頭とする一部西洋諸国が見せていた反イラン的な動き、そして彼らが天野事務局長と行っていた話し合いなどから、イランの核計画が軍事目的であるかのように見せるためのシナリオが〔西洋諸国によって〕書かれ、そのシナリオでIAEA事務局長も主役を演じることが予定されていることは、〔最初から〕明白だったからだ。実際、天野氏は報告書の発表前にアメリカを訪問し、同国の上層部と会談を行っていたのである。
■ イラン「今回の圧力は政治的な性格のものである」
アリー・アクバル・サーレヒー外相は昨日、テヘランにてブルンジ外相との共同記者会見に臨み、IAEAの新たな報告書に対して、「もし実際に国際原子力機関が公正であるというならば、他者の影響下で仕事をするべきではない」と反発する姿勢を見せた。
〔‥‥〕
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:8409148 )
( 記事ID:24542 )