ガーディアン:ヨルダン国王、シリア問題に関して、イギリスに西側・アラブ連絡組織設立支援を提案
2011年11月17日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ガーディアン:ヨルダン国王、シリア問題に関して、イギリスに西側・アラブ連絡組織設立支援を提案

2011年11月17日『アル=クドゥス・アル=アラビ』

【ロンドン:UPI】

 ガーディアン紙は、木曜日(17日)、ヨルダン国王アブドッラー二世がイギリスに対して、シリア危機に関する西側とアラブの、政治的調整のための国際連絡組織設立への支援を提案した、と報じた。

 同紙によると、この提案は、アブドッラー国王が、去る火曜日(15日)にロンドンで行われたイギリスのデビッド・キャメロン首相との協議の中でなされたが、これは先のリビアにおける抵抗運動に鼓舞されたもので、シリアの悪化の一途をたどる状況をめぐっての、過熱した外交活動の一部であった。

 ヨルダン国王は、今週、アラブの指導者として始めてシリア大統領バッシャール・アル=アサドに退任を呼びかけたが、国王は、シリアに関する西側の努力が、リビアの事例と対応して、アメリカよりもイギリス、フランス主導となるのを選ぶということがたびたび報告されていた、と付け加えた。

 同紙は火曜日(15日)、すべての西側諸国、すなわちイギリス、フランス、アメリカがアル=アサド大統領意に退任を呼びかけ、政権の整然とした移行を保証したことを指摘した。

 また、同紙は、イギリスの政府幹部らが以前、シリア問題に関して、複数の連絡機関の設立に関して時期尚早な議論を行っていたが、現在、外交プレイヤーはアラブ連盟である、とも述べた。

 さらに、アラブの外交関係情報源によると、アラブ連盟におけるシリアの加盟資格停止後、より強力な調整の必要性があり、アル=アサド反対派統一のための必死の試みが行われている、と明確に表現した。

 また、情報源は、「アラブの不一致、トルコの顕著な役割、シリアをめぐるイスラエルの利害、これら全てが、リビアをめぐる複数の連絡組織と同じような西側主導による集結の実行を要求している。しかし、現在までのところ、西側、アラブ双方において軍事介入への向きはない。」と述べた。

 また、「イランはアル=アサド政権に、財政的、兵站的支援を行っており、300人から400人に及ぶ革命防衛隊メンバーがシリアにおいて顧問として働いている。主要課題は、市民保護のための、シリアにおけるアラブ連盟の軍事および市民ミッション計画作成に代表される。」と付け加えた。

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( 翻訳者:山崎やよい )
( 記事ID:24582 )