ジュペ:シリア現政権継続は、「手遅れ」
2011年11月18日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ジュペ:シリア現政権継続は、「手遅れ」

2011年11月18日『アル=クドゥス・アル=アラビ』

【アンカラ:AFP】

 フランス外相アラン・ジュペは、金曜日(18日)、アンカラにおいて、「国際社会が要求した改革の実現に失敗した今、シリア現体制が政権に留まれる段階ではなくなった。」と表明した。
 ジュペ外相はトルコ国会での外務関係委員会長フォルカーン・ボズキール氏との議論の締めくくりに、「シリア現体制は改革プログラムに立ち入る気はなく、今となっては手遅れであると考える。」と述べた。

 またジュペ外相は、フランスとトルコは、シリア危機に関して「互いにアプローチは一致」しており、この問題に関して協働する、ということを強調した。

 さらに、もしトルコが、シリア反体制が提案したように、シリア人保護のための緩衝地帯を国境に設けねばならないならばどうか、との問いに、ジュペ外相は「決定はトルコに委ねられる。このような手順に関しては、国際的行動の枠組みの中で行われなければならない、と我々は考える。」と考え、安保理が唯一、この義務的手順を課すための承認機関である、と指摘した。

 ジュペ外相は、イスタンブールに到着した木曜日(17日)、2日間に渡ってシリア危機について協議するためのこの訪問の中で、トルコ首相レジェップ・タイイップ・エルドアンと彼のカウンターパートであるアフマド・ダウード・オール外相と夕食会において会合した。
 
 ダウード・オール氏は、金曜日に再び、首都アンカラにて会合した。そして、その後の合同記者会見にはこの二人の当局者が参加することが計画されている。

 トルコ訪問後、ジュペ外相は中東訪問が計画されているが、それは、特にアラブ首長国連邦への訪問である。

 トルコは、この数年来目だって関係の改善しているシリアとの交渉の試みのあと、バッシャール・アル=アサド政権についての語調を再び荒立てている。フランスは、水曜日(16日)、在ダマスカスのトルコ大使を召還することを表明していた。
 


 


 

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:山崎やよい )
( 記事ID:24583 )