「トルコ系学校は世界との架け橋に」―ナイジェリアにギュレン系学校続々
2011年11月19日付 Zaman 紙

在ナイジェリア・トルコ大使のルファト・キョクサル氏は、ナイジェリアに設立されたトルコ系学校17校、トルコ系大学1校、そして春に正式に開院予定の病院が、トルコ-ナイジェリアの2カ国間だけではなく、トルコ系学校を有する120以上の国々すべてとの間にかかる架け橋となるであろうと語った。

ナイジェリアの首都アブジャで、「フェトゥフッラー・ギュレンの思想と行動に関する研究:共生と相互理解の文化を構築」というテーマを掲げたカンファレンスが開催されている。キョクサル大使は開会式でのスピーチで、両国間には共通する多文化主義の歴史があると強調し、この多元主義は脅威と思うのではなく、豊かさとして意識されるべきであると指摘した。

このカンファレンスは、アフリカ諸国をはじめ世界各国から多くの知識人が参加し、ナイジェリア国内の6大学の協賛によって開催されている。開会式のスピーチで、ナイジェリア連邦教育省のルカイヤトゥ・アフメド・ルファイ大臣は、こうした活動がナイジェリアの諸問題への処方箋を提供してくれることになると確信していると話した。地元のカンファレンス実行委員のひとりであるカビル・スレイマン・チャフェ教授も、「ギュレン師の考え方は、ナイジェリア教育省の中にしみ込んでいます」と述べた。また、ギュレン氏本人がカンファレンスに特別にメッセージを送り、「人口的・地理的観点からアフリカのカギとなる国のひとつで、民族―文化―信仰といった"モザイク“との対話(多文化間の対話)、平和や共生という点で模範となる可能性を秘めたナイジェリアで、トルコ系学校と教育ボランティアを受け入れてくれた」政府閣僚や学者らに感謝の意を述べた。人間の性根(本質)とは素晴らしくそして美しく練り上げられていると信じていると強調するギュレン氏は、「人間はいつの日か、この性根が導くそして駆り立てる方向へと至ると信じていますし、心から望んでいます」と述べた。

カンファレンスのオープニングセッションでは、ナイジェリアの国立クワラ大学のサカフ・サイドゥ・マフムド教授も、「ギュレン師の考え方は、ナイジェリア国内の民族的対立の解決にも応用できうる教えである」というテーマでプレゼンテーションを行った。
また、アブジャ地域統合・復興センターのハミドゥ・ボッボイ・センター長は、オスマン時代に今のナイジェリアにあたる地域の住民とオスマン帝国のスルタンたちとの関係を要約して発表した。カンファレンス第一日目におこなわれた3つのセッションでは、ヨルダンのモハンマド・ライヤン教授、イランのジョンストン・マクマスター教授、マレーシアのファトミル・シェフ教授、ロシアのレオニド・R・シュキアイネン教授などが発表した。対話の地平線財団と『ファウンテン』誌によって開催されているこのカンファレンスは、本日(19日)には3つのセッションが行われる予定だ。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:24590 )