軍駐屯地の地下武器庫で発生した爆発事故の結果、革命防衛隊の隊員17名が殉教
昨日正午頃、キャラジ市やテヘラン市で恐ろしい爆発音が鳴り響き、両市の住民たちの関心や不安、さらには恐怖さえも掻き立てるという出来事が発生した。のちに発表されたところでは、その原因はテヘラン西部にある駐屯地の地下武器庫で爆発が起きたことによるものだったが、爆発音と、一部地域で感じられた揺れの原因が何であるのかについて、多くの住民は強い関心を寄せた。
この爆発は極めて激しいもので、テヘラン市の西部で発生したにもかかわらず、同市のもっとも東側の地点にいる住民すら、その爆発を感じるほどであった。爆発音が極めて広範囲に鳴り響いたため、爆発直後から、この出来事をめぐって相矛盾した情報が口コミで広まった。同時に、記者らも当局者らに相次いで連絡を取り、この爆発事故に関する疑問への回答を得ようと奔走した。
その一方で、一部のニュース・サイトは特ダネで他社を出し抜こうとするあまり、この爆発音と揺れは地震によるものだと報じたり、イラン石油製品流通公社の関係者らの話として、テヘラン州と〔キャラジ市のある〕アルボルズ州にある石油関連施設で爆発が起きたとの噂の火消しに動いたりした。こうした中、イスラーム革命防衛隊は、今回の事故の原因はテヘラン近郊にあるイスラーム革命防衛隊所属の地下武器庫でおきた爆発によるものだとの声明を発表した。
革命防衛隊の声明が発表されたのは、事故発生から程なくしての時間帯であり、革命防衛隊によるタイムリーな情報公開によって、噂が拡大して、信頼できる情報に取って代わってしまう事態を首尾よく阻止した形となった。
革命防衛隊の公式声明が発表された直後にも、同軍事組織の広報責任者であるラマザーン・シャリーフ司令官は〔イラン国営放送の〕第1チャンネルとの電話インタビューのなかで、この事件に関する更なる詳細を発表した。同氏は昨日正午に起きた爆発の主な原因は、革命防衛隊の基地で予定されていたミッションのために、軍事物資や爆発物の移動が行われていたことにあるとの見方を示した。
シャリーフ司令官はその上で、「土曜日(昨日)〔=11月12日〕の13時30分、テヘラン西部近郊にある革命防衛隊所属の地下武器庫で爆発が発生し、その結果、革命防衛隊の隊員のうち17名が殉教、およそ20名が負傷した。うち一部は重体である」と述べた。
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( 翻訳者:高山奈美 )
( 記事ID:24605 )