■ カナダがイラク難民10万人を受け入れ
2011年11月23日『アル=ハヤート』
【バグダード:ナスィール・アル=ハッスーン】
マーク・グオズデキー ・バグダード駐在カナダ大使は、カナダがアラブおよびヨーロッパ諸国に居住していたイラク難民2万人を難民として認定したことを明らかにした。これによって、カナダ国内のイラク難民の数は10万人に増加した。
グオズデキー大使は、イラクからのキリスト教徒避難民の問題に関するイラクのディーンダール・ナジュマーン移民相との会談の中で、「この決定はイラク避難民に移住を奨励するものではなく、イラク政府は彼らに帰国を促すために最善を尽くさなければならない」と強調した。
カナダは今年の中頃、イラクに初めて大使レベルの代表部を開設した。
カナダ大使は、イラン反体制組織モジャーヘディーネ・ハルグのキャンプ・アシュラフの住民9人のカナダ移送の監督にあたったことを明らかにした。その他にも数人がカナダのビザを付与されたが、彼らは出発を拒否した。また、カナダに居住していた第3のグループについては、同国政府が再度帰国させることを検討している。
同大使は、カナダ政府がアラブおよびヨーロッパ諸国に避難しているイラク人への難民認定2万件を決定したと発表した。また、在バグダッド大使館は追加の難民申請の受け付けを行うと発表した。ただし、対象は実業家や専門能力を有する人々など特定のグループに限定されるという。
また同大使は「このイラク人難民受け入れの計画は、イラクからカナダへの移住を奨励するものではなく、自発的な計画であり、宗教、民族、人種に拘わらず全員に認められる措置である。したがって、イラク政府は国外への移住が促進されない環境を作るための役割を果たさなければならない」と強調した。
(後略)
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( 翻訳者:増田里紗 )
( 記事ID:24624 )