デルスィム、CHPからの謝罪はなし―クルチダルオール「さらなる文書、公開を」
2011年11月24日付 Zaman 紙
共和人民党(CHP)のクルチダルオール党首は、デルスィム事件に関するアレヴィー派の「謝罪」への期待には応えなかった。
国家として謝罪した首相に応えるよう仕向けられたクルチダルオール党首は、エルドアン首相がデルスィム大虐殺について公開した文書は初めて公開された文書ではないと主張した。デルスィム追放者らについて明らかにされることを望み、「亡命した家族らが奪われた土地も返還されなければならない」と述べた。
タイイップ・エルドアン首相は、一昨日、デルスィム事件について国として謝罪し、クルチダルオール党首に次のように呼びかけた。「共和民主党の党の代表として謝罪すべきことがあれば、それはあなたがすべきことです。」
首相の発言に満足したアレヴィー派の人々は、共和人民党を代表してクルチダルオール党首からの謝罪も期待していることを口にした。同党首は、昨日一連の訪問予定のためにイスタンブルを訪れ、カドゥキョイの区議会ビルを初めて見学した。そこでデルスィム事件に触れたが、謝罪を期待する声には応えなかった。歴史と向き合うことについては、真摯になることが必要と述べる一方で、自身がエルドアンの謝罪を導いたと強調した。しかしながら、首相の謝罪は不十分であり、首相が公開した文書は初公開の文書ではないと主張した。
デルスィムでの死亡者数について、軍警察総司令部の報告を1970代に本で読んだことがあるとし、エルドアン首相に次のように呼びかけた。「謝罪は不十分である。国家の公文書を公開して欲しい。(1980年)9月12日(クーデター)に最も苦しんだのは革新派、理想主義者の人々だ。その苦しみを利用し、憲法を変え、司法を政治めいたものに変えた。現在は、デルスィム事件の苦しみを利用し、他の目的に到達させようとしている。そのために私は述べたい。首相、首相の責務は、謝罪することと共に、国家文書を公開することである。公開すれば、我々も本当の文書を見て、歴史と対面することができる。」
共和民主党の党首は、謝罪と共に、新たな一歩を踏み出すことを望んだ。デルスィム追放者の記録を公開することを要望した。「敬愛なる首相はよくご存じのはずだ。私はその記録の公開を要望したが、公開はされなかった」と述べ、エルドアン首相が一昨日行った演説にて、「文書はない」と述べたことを伝えた。
クルチダルオール党首は、次のように続けた。「いいえ、文書はございます。公開してください。謝罪し、文書を公開しても、まだ不十分です。デルスィム事件の追放者がいます。彼らの土地があります。その土地の一部は、彼らの手から奪われました。彼らへ返却して下さい。」
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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:24640 )