女性に対する性的嫌がらせで、サウジ宗教警察のメンバーに対し鞭打ちと投獄の刑が下る
2011年11月24日付 al-Quds al-Arabi 紙

■女性に対する性的嫌がらせで、宗教警察のメンバーに対し鞭打ちと投獄の刑が下る

2011年11月24日 『クドゥス・アラビー』

【リヤド:UPI】

サウジアラビア西部マディーナ[メディナ]市の裁判所は、市の勧善懲悪委員会(宗教警察)のメンバーが女性市民に電話で嫌がらせをしたとの有罪判決を受けて、158回の鞭打ち刑と50日間の入獄を命じた。

ウカーズ紙は「女性市民(サウジアラビア人)から委員会メンバーに対する訴えが起こされ、免職になった」とのマディーナ市勧善懲悪委員会の高官筋による匿名での発言を掲載し、この人物に158回の鞭打ち刑と50日間の入獄という判決が下されたと報じた。

またこの高官は、「委員会は規定の措置をとり、たとえ自分たちの職員に対してでも、真実の側に立つ」と付け加えた。

サウジアラビア王室のシャイフ・アブドゥルムフスィン・アル=ウバイカーン顧問は8月に、「勧善懲悪委員会のメンバーたちの行いは、イスラーム法からも、預言者とウラマー達が求めたものからもかけ離れている」と発言していた。

さらに同顧問はサウジアラビアのUFM放送局に対し、「委員会に所属する一部の者たちは、元々は薬物中毒者か盗人で、悔い改めた後に信仰と害悪の一掃に熱心に取り組むようになった者たちにすぎない。だが彼らは、イスラーム法ではなく、彼らが望むやり方で、害悪を一掃しようとしている」と主張した。

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( 翻訳者:岸本聖美 )
( 記事ID:24666 )