カイロ在住のシリア人活動家「体制派民兵が妻を拉致」
2011年11月27日付 al-Hayat 紙

■ カイロ在住のシリア人反体制活動家、「シャッビーハ」が妻を拉致したと非難

2011年11月27日『アル=ハヤート』

【カイロ:ムハンマド・アッ=シャージリー】

カイロ在住のシリア人反体制派活動家サーイル・アン=ナーシフ氏は昨日[26日]、「シリア体制派民兵(シャッビーハ)」がエジプト人の妻モナ・アブドゥルワッハーブさんを拉致したと非難した。彼女は昨日、行方不明になってから24時間後に路上で無意識の状態で発見された。しかしカイロ駐在シリア大使館はこの疑惑を強く否定した。

アブドゥルワッハーブさん(25歳)は金曜日[25日]、自宅から実家へ向かう途中に行方不明になった。ナーシフ氏はエジプト国営中東通信社(MENA)に対する談話の中で、「多くのアラブ諸国でシリア人反体制活動家とその家族を追跡している体制派民兵」が彼女を拉致したと非難し、携帯電話に「お前の妻は我々のもとにある」「これはお前の主人たちへの出過ぎた真似に対する報いである」とのメッセージが届いたことを明らかにした。また「シリア部族連合」に所属するもう一人の反体制活動家は、金曜日の夜に被害届を提出するためにナーシフ氏とカイロのアグーザ警察署に同行した際に次のメッセージが届いたことを明らかにした。その内容は警察に通報しないよう要求し「さもなければ彼女が危害を受けるか、我々が彼女に暴行する」というものだったという。これに対して反体制活動家ら数十人がシリア大使公邸に押し入り、独立旗を掲げた。

妊娠6ヶ月のアブドゥルワッハーブさんは昨日、カイロ市内の行方不明になった地域から離れた路上で意識不明の状態で発見された。カイロ駐在シリア大使館は彼女の拉致にシリア政府の関係者が関与していることを否定し、昨日の声明で「アラブの一部メディアは、『シリア政府傘下の分子』なる者たちがモナ・アブドゥルワッハーブという名のエジプト国民を金曜日にカイロの路上で誘拐したという虚偽の捏造されたニュースを報道した」と述べた。

また同大使館は、「このニュースは全体から詳細に到るまで捏造された嘘だ。このような事件を捏造してシリアになすり付けようと企てているのは、エジプト在住の反体制派諸グループであり、彼らはシリアに対する外国の軍事介入を呼びかけている」と強調した。

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( 翻訳者:渡辺亜実 )
( 記事ID:24668 )