イラク:クウェートへ紛失品の返還
2011年11月25日付 al-Sabah al-Jadid 紙

■イラク、クウェートへ紛失品の返還

2011年11月25日『サバーフ・ジャディード』

【バグダード:本紙】

イラク・クウェート関係支援会議はイラク政府がクウェートへ1991年に紛失した公文書の一部を渡す用意があることを明らかにした。そして、イラク政府はクウェートが紛失品の捜索に真剣であることを強調した。また、これらの品々は前体制の崩壊後紛失したと指摘した。

イラク・クウェート関係支援会議の議長、アブドゥルラヒーム・アッ=リファーイー氏はシュメールニュース[イラクの衛星テレビ局]に対して次のように述べた。「イラク政府は1991年のイラクによるクウェート侵攻時に盗まれたクウェートの公文書をクウェート財産返還に関する国際委員会を通じて、引き渡すことを伝えた。」

またアッ=リファーイー氏は加えて「イラク政府はクウェートの紛失品を捜索し引き渡すことに真剣だと明言した。」と述べ、さらに「イラク政府は現在は紛失した如何なる物品も所有していない、2003年に前政権が倒れた期間に盗まれたためである。」と述べた。

前政権時のイラク共和国護衛軍は1990年8月2日未明にクウェートへの侵攻を開始した。このことは国際的に広い非難や拒否反応に会った。この侵攻に付随してクウェート政府や国民の財産に対する強奪や窃盗も多く発生した。1990年8月6日には国連安保理決議661号が出されイラクへ厳しい経済制裁が行われ、多国籍軍の介入への道が開かれ、クウェートからイラク軍を追い出した。

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( 翻訳者:川口航史 )
( 記事ID:24684 )