エジプト:選挙の第一段階成功、「同胞団」が優勢の見込み
2011年11月30日付 al-Hayat 紙



エジプト:選挙の第一段階成功、「同胞団」が優勢の見込み

2011年11月30日『アル=ハヤート』

【カイロ:アフマド・ラヒーム、アフマド・ムスタファー】

昨日[29日]、エジプトでは議会選挙の第一段階の投票が完了した。選挙では平穏と、例のない高投票率が特徴的だった。投票2日目は初日同様、大きな治安上の事件なく経過した。しかし、宗派の対立は激しさを増し、候補者の間で違反行為を犯したことへの嫌疑や非難の声が高まった。

選挙に参加した主要な諸政治勢力の大部分は、投票初日に諸勢力の委員らが観測した最初の集計で一致した。観測は「エジプトのための民主同盟」の優勢を指摘している。この同盟は、「ムスリム同胞団」の政治的組織である「自由公正党」が率いている。しかし、初期段階での観測は、自由公正党に続く第2位の党の予測で異なった。

「自由公正党」の副党首イサーム・アル=アリヤーン氏は、本紙に「独立した監視人を通じて、我々は第一段階での民主同盟と自由公正党の優勢を観測した。しかし、正確な得票率を断定することはできない。」と述べた。「民主同盟」に属する団体の代表であるワヒード・アブドゥルマジード氏は、本紙に「我々のリストは全ての選挙区において優勢である。」と述べた。しかし、同氏は集計結果を明らかにしなかった。また、同代表はイスラーム諸政党間の競合が「同胞団」の機会に影響を与えたと指摘した。すなわち、イスラーム諸政党は「同一の有権者群からの得票を争った」のである。さらに、同氏は「同胞団(が期待していた)票の一部がサラフィー主義者に流れた。同時に、同胞団は別の有権者群からの票を獲得することができた。すなわち、イスラーム主義者間の争いは同胞団を厳格ではない中道の潮流に位置づけたのである。」と付け加えた。
(後略)

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( 翻訳者:増田里紗 )
( 記事ID:24704 )