カタール:GCC人権組織の強化に関する作業部会が始まる
2011年12月01日付 al-Hayat 紙

■国連人権副高等弁務官、GCC人権組織活性化を呼び掛け

2011年12月01日『アル=ハヤート』紙

【ドーハ:ムハンマド・アル=マッキー・アフマド】

湾岸協力会議(GCC)加盟国の人権組織強化に関する地域作業部会が昨日[11月30日]、カタールで始まった。作業部会の成果として、「人権向上組織を探るための湾岸諸国の方向性が明らかになった。

国連事務総長補佐官は康京和・国連人権副高等弁務官に、「GCC人権組織強化」を呼び掛けた。その上で、「国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)が、表現の自由の尊重や、女性への暴力の停止に関心を寄せている」と述べ、変革の波がアラブ世界を襲い、諸変革が成功していることに注意を向けた。

また同副高等弁務官は、「OHCHRは、GCC諸国が人権組織を構築するための支援を行う用意がある」と発表し、GCC諸国に対しては、人権に関する国際的な取り組みや会議に参加するよう呼び掛けた。さらに、サウジアラビアとの協力について注意を喚起し、「我々は同国に能力強化の技術的な支援と計画を提供する予定だ」と述べた。その一環として、同国の人権委員会との協力にも留意した。

さらに同副高等弁務官は、人権保護の分野におけるカタールとの協力関係に関して、「我々の役割は、資金提供だけではなく独立性の維持も含まれる」と述べた上で、ドーハ支局の能力を発展させる努力のほか、新しい事務局の開設を行うが、その中にはチュニスの事務局と、カイロの地域事務局がある、と発表した。

カタールのハーリド・ビン・ムハンマド・アル=アティーヤ外務担当国務相は、ハーリド・ビン・ジャースィム師の声明を代読し、「カタール外務省人権事務局、GCC事務局、国連南西アジア・アラブ地域人権訓練・登録センターの協力で組織された作業部会は、GCC事務局の人権事務所の設立おけるGCC諸国の取り組みと同調することで、より重要性を獲得することになる。人権事務所は、将来的にGCC諸国の人権向上・保護を目的とした地域システムの創出にも道を開く」と語った。

(後略)

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( 翻訳者:桑原奈緒子 )
( 記事ID:24714 )