■国際連合:シリア内戦での死者4千人超
2011年12月2日『アル=ハヤート』
【ニューヨーク:ラーギダ・ディルガーム、ブリュッセル:ヌールッディーン・アル=ファリーディー、ワシントン:ジュワイス・カラム、ダマスカス、ジュネーブ、ワシントン:本紙、AFP、AP】
ナバネセム・ピレイ国連人権高等弁務官は昨日、3月の危機勃発以来、死者数が4千人を超えていることから、今やシリアは内戦状態にある、と述べた。また、「入ってくる情報によると、死傷者数はもっと多い」ため、[4千人という]数字は近似値にすぎないと言葉を続けた。さらに、離脱して政府軍に対抗する人々の増大により、シリアの状況は内戦へと向かっていると述べた。
この発言がなされた頃、ほとんどのシリアの街では、「自由のために命を犠牲にした人々に忠誠を示す」ため、家に留まるようにとの地方調整委員会の呼び掛けに応えて、ゼネストが行われた。シリア革命総委員会によると12人が殺害され、そのほとんどがハマー県とヒムス県で、治安部隊と国軍が激しい銃撃を浴びせつつ町や村に突入したことによって出た犠牲者だった。
ワシントンでは米財務省が、共和国防衛隊の旅団司令官であるアウス・アスラーンと、アサド大統領の母方の伯父で、すでに制裁対象となっているビジネスマンのラーミー・マフルーフの父親であるムハンマド・マフルーフ(79歳)、そしていくつかの政府機関を、「彼らを国際的に孤立させ、金融活動を妨害するため」、制裁リストに加えた。米財務省はマフルーフについて、「資金を手に入れ、移動させるために、アサドが利用している」人物であり、アサド大統領の重要な経済顧問であると評した。また、米財務省の声明では、「マフルーフは、自分たちが利益を得る見返りにアサド体制のために働く用意がある実業家たちが、ほぼ全ての経済セクターの資産を手中に収めるという保証に基づいて働いてきた」と述べられた。
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( 翻訳者:田邉瑞穂 )
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