アルンチ副首相、PKK幹部イスタンブルで拘束と発表
2011年12月04日付 Yeni Safak 紙

ビュレント・アルンチ副首相は、「名前は言えないが、PKK(クルド労働者党、非合法)の幹部のうちの一人がイスタンブルで拘束された」と述べた。

アルンチ副首相は、ゲストとして出演したブルサの放送局ブルサTVの番組で、女性記者たちの質問に答えた。

「女性に選挙権・被選挙権が与えられた記念日のゲストとなりましたね。国会で、特にPKKの政治的シンボルである人たちが「さん」づけで呼ばれる事をどう思っていらっしゃるのかは存じ上げていますが、最近PKKが偽金を作っていた事が分かりました。これについてどう思われますか」という記者の質問に対し、アルンチ副首相は次のように答えた。

「女性の目で政治を見るということには特別な意味がある。しかし政治においても女性の気品、注意力、丁寧さは必ず政治に反映されるべきだったのだ。我々が国会議員になってから、公正発展党の結成から、我々は女性政治家を支援し、奨励しようと努めてきた。今年行われた選挙で我々の政党の女性議員の数は100パーセント増加した。これをさらに増やしていこうと考えている。国会議員だけでなく、党の県や郡の支部長から市長に至るまで、出来れば女性政治家がいるべきだ。選挙に立候補できる年齢は25歳に引き下げられた。これには公正発展党が先導する役割を担った。我が党では25~30歳の議員7名が国会入りした。他の政党力してくれている。しかし、公正発展党は女性や若い議員に関して非常に先を行っている。

■「アマノスは掃討された」

質問の中のテロ組織PKKに関する部分に関しては次のように述べた。
「PKKはテロ組織であり、トルコの悩みの種である。トルコだけでなく、周辺諸国にとっても非常に大きな不安要素をとなっている。30年も経って、まだこの組織と闘っている。24~25人の殉職者をだし非常に悲しみ、涙を流し、苦しんだ日々もあったが、今は、テロとの闘いにおける一番の成功に達した。率直に言う、ここ3ヶ月間治安部隊が、司令官や指揮官の指揮の下、国境内外で、山で、街の中心部で行ってきた作戦が全て成功となった。今、名前は言えないがPKKの幹部の内の一人がイスタンブルで拘束された。我々にとっては非常に重要なことだった。アマノス山脈の50人に満たないとされる組織の一派が、何年間も被害を与えてきた。アマノス山脈は地理的観点から、入ることも戦闘をすることも困難な場所であった。彼らはハタイ県のイスケンデルンで軍の部隊や警察に対して攻撃を仕掛けた。あの日から今日まで首相は「アマノス山脈を掃討するように」と通達していた。アマノスは現在既に掃討されている。組織のメンバーは皆腕を折られ、士気を失い、武器と共に捕まった。アマノスが首謀するテロは二度と起こらないだろう。」

アルンチ副首相は、シイルト、ビトリス、ハッキャーリ、ユクセキオヴァ、シュルナクにおける作戦が上手くいっている事を強調し、次のように続けた。

「PKKは外国に支援組織をもつテロ組織であり、外部に支援を持っている事こそがこの戦いをより難しくしている。麻薬やたばこの取引きは彼らが管理している。外国で不正な上納金を集め送っているのだ。この他に、偽金を造ったり、非合法な犯罪組織と関係を築いたりする事は彼らにとってはごく普通の事だ。我々は総力戦で闘っている。アメリカは2度決定を下した。特定の名前をブラックリストに載せ、彼らの資産を凍結した。彼らを麻薬の罪で告訴した。彼らに関する非常に重大な決定を下した。EU加盟国でもこれに似た決定が下された。この事は、彼らの活動を困難にしている。闘いをよりよい結果に結びつけるため、外部の支援と、彼らの資金源を断つための対策が必要なのだ。」

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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:24754 )