エジプト:「ニカーブの論争」が巷から投票所へ
2011年12月06日付 al-Hayat 紙


「ニカーブ論争」が巷から投票所へ

2011年12月6日『アル=ハヤート』

【カイロ:本紙】

エジプトでは、新たにニカーブの危機が表面化し、イスラーム勢力とリベラル勢力の間の争いが新たに始まった。しかし、「ムスリム同胞団」の政治的組織である「自由公正党」とサラフィー主義の「アン=ヌール党」が議会の多数派の獲得に向けて確実な歩調を歩む中で、今回は状況が異なっている。

ニカーブの危機の舞台は、議会選挙の第一段階での投票所に移った。投票を行う間、ニカーブを被った女性たちが顔を出さないという状況が生まれたためだ。このことは、リベラル主義潮流、とりわけ「エジプト・ブロック」同盟が拒否していることである。リベラル主義潮流は、判事が投票者らの顔を見ないことは、「ニカーブをした女性たちが複数回投票することを許す違反」にあたるとみなしている。

数人の判事らは、昨日[5日]始まった決選投票でこの懸念を未然に防ぐよう尽力した。数人の判事がニカーブをした者に顔を見せるよう強く求めたのだ。しかし、イスラーム主義潮流は容易にはこの主張を通さなかった。イスラーム主義潮流はこの方針を批判し、選挙を監督する司法委員会がニカーブ着用者の顔を確認する目的で女性を任命し、その女性たちの前でニカーブをした女性が顔を見せることを要求した。
(後略)

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( 翻訳者:増田里紗 )
( 記事ID:24771 )