エジプト:人民議会選挙第一段階決選投票の投票率は低調
2011年12月07日付 al-Hayat 紙


■エジプト:選挙第一段階は限定的な参加で終了

2011年12月7日『アル=ハヤート』

【カイロ:アフマド・ラヒーム、アフマド・ムスタファー】

エジプト人民議会選挙の第一段階は昨日[6日]、決選投票への限定的な参加で終了した。小選挙区の結果が発表されていないにもかかわらず、「ムスリム同胞団」の政治的組織である「自由公正党」やサラフィー主義の「アン=ヌール党」の代表者ら、イスラーム主義勢力の勝利が保証されている。小選挙区の結果は、選挙管理最高委員会が今日[7日]発表することになっている。

決選投票2日目にして最終日でもある昨日は、投票が低調だった。すなわち、多くの選挙委員会は空っぽで、投票の列は全く姿を消したのである。観察者たちは、低投票率の原因は今回の投票が小選挙区の決選投票にあると主張した。一方、第一段階の得票が確定した比例区はより重要である。その上、決選投票では小選挙区の候補者の多くが投票対象ではなくなった。決選投票の候補者は2名だけである。

先行した三日間の投票日と同様に、投票日は平穏に経過した。また、特に選挙管理委員会の前での宣伝活動の継続の観点で、候補者らの選挙違反が続いた。いくつかの人権団体の報告書では、低投票率、(選挙違反である)宣伝活動の継続、また、複数の選挙委員会職員による有権者の誘導、少数の選挙委員会での投票の遅れが観測された。

「同胞団」に近い「人権調査のための平等センター」は、同センターの監視人が「一部候補者の支持者の集団が、法に反して選挙の宣伝活動を続けているのを観測した。」と述べた。しかし、同センターは、「選挙管理委員会に委任された軍の警察官が、候補者の支持者らに選挙の宣伝活動の禁止と選挙管理委員会に接近しないことを警告した。」と指摘した。また、アスィユート県のダイルート選挙区では、候補者一人の支持者らが複数の有権者を武器で脅迫し、その候補者に投票するよう強要したと指摘した。さらに、上エジプトのいくつかの委員会で、丸一時間選挙活動の開始が遅れたと述べた。

(後略)

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( 翻訳者:増田里紗 )
( 記事ID:24778 )