ムバーラク裁判今月28日に再開、司法当局は裁判長解任を拒否
2011年12月08日付 al-Hayat 紙

■ 司法当局が裁判長解任を拒否、今月28日にムバーラク裁判再開

2011年12月8日『アル=ハヤート』

【カイロ:本紙】

追放されたエジプトのホスニー・ムバーラク前大統領の裁判が今月28日に再開される。カイロ控訴裁判所は水曜日[7日]、弁護人の一人が提出したアフマド・リフアト裁判長の解任を求める要請を拒否した。

今年8月3日に開始されたムバーラク氏の裁判は、市民原告団(殉教者および負傷者の家族)の弁護人複数が裁判長の解任を求めた後、9月24日以降中断されていた。

リフアト判事を審理から外すよう求める訴えをカイロ控訴裁判所が棄却し、申し立てを行った人々に罰金6,000エジプトポンドを科すとの判決を下した後、裁判所は昨日(7日)リフアト判事の留任を支持することを決定した。同判事はムバーラク前大統領、ハビーブ・アル=アーディリー前内相および側近ら6人が1月25日革命の間に平和的デモ隊の殺害を教唆したとの嫌疑に関する裁判を担当している。

裁判所は判決理由について、リフアト判事を審理から外す要求に法的根拠のないことが確認され、申し立てを行った者は今回の訴えによって前大統領の裁判を妨害し、事件を長引かせようとしたに過ぎないと見られるからだと明らかにした。

また同裁判所は、今回の申し立ての理由は「リフアト判事が市民原告団の告訴内容に関して先入見を示したこと」、「軍最高評議会のフサイン・タンターウィー議長が法廷で証言を行った際に、同議長の護衛隊が暴行を働き、市民原告団の弁護人らが証言を聴くことを妨げたとの事実については証拠不十分だとしていること」、「リフアト判事が市民原告団の弁護人を意図的に軽視し、被告側の弁護人を依怙贔屓したこと」とされているが、それらは実際には事実ではなく、法的な根拠に基づくものではないと述べた。また、「リフアト判事は市民原告団の訴えとそれへの対応について言及してはおらず、原告側弁護団との敵対の存在は確認されていない」として、「こような理由は判事の解任や不適格認定の理由にはなり得ず、そのうちの一部だけが、事実であるとの裁決が下された場合には、弁護権の阻害に関する法廷に異議申し立てを行う要因の一つとなり得る」と述べた。

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( 翻訳者:渡辺亜実 )
( 記事ID:24786 )