「同胞団」は優勢を固め、サラフィー主義勢力は後退
2011年12月08日付 al-Hayat 紙


「同胞団」は優勢を固め、サラフィー主義勢力は後退

2011年12月8日『アル=ハヤート』

【カイロ:アフマド・ラヒーム、アフマド・ムスタファー】

「ムスリム同胞団」の政治的組織である「自由公正党」は、次期議会での安定した多数派の実現に向けて新たな一歩を踏み出した。サラフィー主義の「アン=ヌール党」との差が開いたため、エジプトでの議会選挙の第一段階を自由公正党が制したことが確実となっている。議会選挙の小選挙区議席を巡る争いの結果は、昨日[7日]発表された。

議会選挙は以下の9県で実施された。カイロ県、ファイユーム県、ポール・サイード県、ダミエッタ県、アレクサンドリア県、カフル・アッ=シェイフ県、アシュート県、ルクソール県、紅海県である。この選挙では800万人以上の有権者が投票し、投票率は52%に上った。また、比例代表枠で議員112名、小選挙区枠で議員56名を選出するために行われた。

「自由公正党」が36%以上の得票率で勝利したが、このことは、比例代表枠に割り当てられた議席のうち最大の議席数が同党に保証されたことを意味する。自由公正党の候補者らは、50議席を巡って行われた決選投票の結果を制した。同胞団からの候補者2名が既に第一回投票で当選していたが、その2名とはアクラム・アッ=シャーイル氏、ラマダーン・ウマル氏のことである。また、リベラル主義者のアムル・ハムザーウィー氏、ジャーナリストのムスタファー・バクリー氏も第一回投票で当選している。また、小選挙区枠の2議席を含むカイロの第一選挙区で、選挙が再び行われる予定だ。

結果が発表された50議席のうち、「同胞団」と同胞団の同盟組織からの候補者は34議席を獲得した。一方、サラフィー主義の「アン=ヌール党」の候補者は6議席のみの獲得にとどまった。比例代表の結果では、アン=ヌール党は24%を超える割合を獲得したものの、同胞団に敗れている。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:増田里紗 )
( 記事ID:24788 )