アル=ハリーリー:アル=アサド政権の治世は長くない、シリア人殺戮は彼の命令
2011年12月08日付 al-Quds al-Arabi 紙

■アル=ハリーリー:アル=アサド政権の治世は長くない、シリア人殺戮は彼の命令


2011年12月8日『クドゥス・アラビー』

【ベイルート:AFP】

 前レバノン首相で、野党の最も際立った人物であるサアド・アル=ハリーリーは、シリア人は彼の命令により殺されている、とみなしつつ、シリア大統領バッシャール・アル=アサド政権の治世は「長くなく」、「彼は、シリア軍によって、もしくは彼自身によってシリアを追われることになるであろう。」と考えている。
 アル=ハリーリー氏はツィッターでの質問に答え、「(シリア大統領)の治世は残り少ないと述べ、彼は彼自身、あるいはシリア軍によってシリアを追われることになるであろう。」と述べた。

 また、アメリカとフランス両国大使のシリアへの帰還がアル=アサド政権との関係の正常化につながるか、との問いには「NO」と述べ、さらにバッシャール氏は憂慮を覚える必要がある、とした。
 
また、最近のアメリカ、ABC テレビニュースネットワークでの、殺戮の命令をアル=アサド氏は出さなかったとの声明に対してのコメントとして、「これは大きな嘘である。彼がシリアに関して述べることは全て嘘である。彼は全ての殺戮の首謀殺人者である。」とし、高潔なるシリア人の殉教者は、彼の命令以外で殺されることはない。」と述べた。

さらに、「この声明は私に故ムアンマル・アル=カッザーフィーの声明を思い出させる。」と付け加えた。

 シリア現体制の起こりうる崩壊は、「レバノンにポジティブな影響以外に与えないであろう。」とし、2005年にごまかしを打ち破ったように、恐怖の壁を打ち壊さねばならない。」と付け加えた。これは民衆と国際的圧力のもと、シリア軍が約30年の駐在のあとレバノンから撤退した年である。 

 アル=アサド氏は水曜日に放送された声明の中で、「我々は、我々の民衆を殺しはしない、世界のどの国の政府も自らの民衆を殺しはしない。狂人の指導者の下でない限りは。」と述べた。そして、「殺戮の命令や、暴力行為の行使を命令したことはない」と付け加えた。
 
 一方、アル=ハリーリー氏はレバノンが国際法廷の基金分担金を払うことになったことへの喜びを述べたが、法廷は、氏の父であるラフィーク・アル=ハリーリー氏の暗殺を取り扱っている。そして、「レバノンの特別法廷の基金も極めて喜ばしい。」とし、ナジーブ・ミカーティー首相は「彼はなすべきことをした」と指摘した。

 ミカーティー氏は先週、国際法廷の基金にレバノンの分担金を支払ったが、これは、ヒズブッラーや同盟団体によって構成される政府の多数派から拒否されている。

 分担金は、閣僚理事会での基金調達決定の失敗を避けるために、閣僚理事会特別予算から支払われた。
 

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( 翻訳者:山崎やよい )
( 記事ID:24797 )