CHPはなぜ宗務庁予算に反対票を投じたのか
2011年12月11日付 Zaman 紙

トルコ大国民議会(TBMM)で行なわれた予算審議にて、宗務庁予算に共和人民党(CHP)は反対票を投じた。その根拠を、エムレ・キョプリュリュCHPテキルダー県選出国会議員が明らかにした。

テキルダー県チョルル郡にてジェム財団チョルル支部によって主催された、アーシューラーとクルバーンの会に参加したキョプリュリュ議員は、宗務庁予算になぜ反対票を投じたのかについて以下のように話した:「先週、宗務庁の予算が国会に提出されました。宗務庁の予算が国会にて審議された際、私を含めすべての共和人民党議員が宗務庁予算に反対票を投じました。みなさん、なぜわれわれが反対票を投じたのかわかりますか?それは、アナトリアとルメリ(トルコのヨーロッパ側の国土)のアレヴィー・ベクタシー信仰を持ち、国家に属し、国民に属し、税金を納め、あらゆる国家機関に様々な支援を行っているアレヴィーやベクタシーの同胞が、この予算には含まれていないためです。宗務庁は、社会のすべての人々を代表するものです。宗教の中には、スンナ派も含まれます。宗教の中には、アレヴィーやベクタシーも含まれます、いえ、含まれなければならないのです。彼らもこの国の市民なのです。国家に、そして国民に属する市民なのです。これは、彼らの憲法上の権利です。私は、共和人民党の党員として政治を行うあなた方の中から選び出された兄弟です。もしこの予算に賛成票を投じたならば、私の手は砕けてしまったでしょう。賛成票を投じたならば、私の心はズキズキと痛んだことでしょう。それ故に賛成票を投じなかったのです。」

宗務庁予算に反対票を投じ、これに別の試みを加えた法案を提出したと述べたキョプリュリュ議員は、以下のように続けた:「みなさん、われわれは以下のことを行いました。共和人民党の国会議員として、融和政策やセミナーといったことは行いませんでした。問題の本質に、そして問題の内側にあることを、われわれは行なってきました。先週は、共和人民党の国会議員としてわれわれ全員が、ジェム・エヴィが正式に礼拝所として認可されるための法案を提出しました。もしこの国で差別が行なわれないというのならば、もしこの国に誠意があるのならば、もしこの国を運営する人々が、みなの首相でありみなのリーダーであるという表明をしているのならば、共和人民党が提出した法案に賛成票を投じてほしいものです。しかしわれわれはその誠意を感じることができませんでした。」

アーシューラーとクルバーンの会では、参加者らにブルグル・ピラフや肉料理、アイラン、そしてアシュレがもてなされた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:24815 )