シリア:大半の都市でゼネスト呼びかけ失敗
2011年12月12日付 al-Watan 紙

■「ストライキ」呼びかけは大半の都市で失敗。緊張した諸地域での生活は滞る。

2011年12月12日 『アル=ワタン』

【本紙】

 シリアの諸都市では、ストライキの呼びかけへの呼応のあり方はまちまちだった。すなわち、大半の市場では通常・正常の動きが観察され、経済・社会・商業活動と各種サービス機関はほぼ正常な活動を継続したのである。一方、ストライキ扇動は一部地域でそれに呼応する動きがみられた。一部地域ではストライキや緊張が見られたのだが、それは商店主に届いた諸般の脅迫を恐れてのことであった。

 ストライキ呼びかけに呼応しなかった諸都市は以下の通り。:ダマスカス、アレッポ、ダイル・アッ=ザウル、アル=ハサカ、アッ=スワイダー、アル=クナイトラ、タルトゥース、アル=ラーザキーヤ、アッ=ラッカ。一方、緊張にさらされている一部の諸都市ではストライキが行われた。諸都市は以下の通り。:ダルアー、ハマー、イドリブ、ヒムス。また、ドゥーマー、ハラスター、ランクース、アラバイン、アッ=ザーバダーニー、サルガーヤなどのダマスカス郊外県の諸都市、アームーダー、アル=カーミシュリー、アッ=ダルバースィーヤのようなアル=ハサカ県の諸都市でもストライキが行われた。

 ストライキ呼びかけへの明確な回答として、ダマスカスやシリアの諸都市の諸般の商業市場は営業した。諸都市の市場では、日曜日(=11日)が商店主達の休日と重なっていた。ダマスカスでは、一部の商店が今週いっぱい25%にも達する割引を提示した。これは、ストライキ呼びかけに対抗する動きとして、(1週間にわたり)営業を続けることを請合ったということである。一方、多方面、そして一部のアル=アサド政権支持のSNSのサイトにて、ストライキ呼びかけに呼応しないようにとの呼びかけが現れた。

 諸般の市場では、良質共に豊富な商品と多数の買い物客による活発な動きを示したが、これはクリスマスと新年の近づきと共に生じることである。この様な動きにより、ストライキを呼びかける者たちを道化のような存在と化した。ストライキを呼びかけた者たちは、シリアにて敵からの指令を待っている者たちである。

 ストライキが見られた諸都市では、住民達が一昨日土曜(=10日)深夜まで必需品を買い足してストライキに備えた。

 ストライキがあった諸都市の商店主達は、呼びかけに応じなかった場合はストライキ唱導者たちからの発砲や脅迫、(呼びかけに応じた場合は)治安維持部隊と警察による商店・商店主警備とスト破りの試みの板ばさみになった。

 ストライキの呼びかけに明確に応じてはいないものの、国民調整委員会のようなシリア国内の反体制派は、フェイスブック上の同派のページで声明を発表、非暴力不服従へと至るストライキに前向きに対処するよう呼びかけた。この様な立場は、当局を変革要求に応じさせるためとされている。

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( 翻訳者:高岡豊 )
( 記事ID:24820 )