イスラエル新大使カイロに到着、「エジプトの革命は成功するであろう」
2011年12月12日付 al-Quds al-Arabi 紙
■イスラエル新大使カイロに到着、「エジプトの革命は成功するであろう」と述べる
2011年12月12日『クドゥス=アラビー』
【カイロ:UBI】
エジプト駐在イスラエル新大使のヤコブ・アミタイ氏は月曜日の午後、カイロ空港に到着した。イツハク・レバノン前大使からの重要な任務を引き継ぐためだ。またアミタイ氏はエジプトの革命は成功するであろうと述べた。
アミタイ氏は空港に到着した際、記者らに「エジプトとイスラエルの和平が広がり、エジプトの革命が成功することを願っている」と語った。
新大使到着時に居合わせた複数の情報筋によると、アミタイ氏は「エジプトと中東地域におけるこの歴史的瞬間に」エジプトで任務にあたる喜びを語り、「エジプトでの私の任期が両国間の和平のためになることを望んでいる」と述べた。
アミタイ氏は、「両国民の間の和平は継続するであろう。なぜならば、和平はイスラエルとエジプトにとって有益であるからである。私の義務はエジプトとイスラエルの間の平和を強固にすることである。」と考えた。
エジプトでの宗教系潮流が主導する一連の事件に対して、イスラエルに不安ないかという質問への返答として、アミタイ氏は「自分がその問題を深く掘り下げるまで、エジプト内政に関する問題について一切の発言を控える」とした。
他のカイロ・イスラエル大使館職員は、状態が以前のように戻り次第、次々に帰ってくるであろうと指摘したが、「自分の仕事はどこから手をつけたら良いのか分からない」とも述べた。
イスラエルの新大使は、エジプト革命は今日までのところ完全に成功を収めていないのではないかどうか、という質問に対しては明言を避け、「これから数カ月間で私のアラビア語を上達させてほしい、そうすれば私は全ての質問を理解できるだろう」と答えた。
アミタイ氏自身が述べたところによると、彼は80年代半ばに在カイロ・イスラエル大使館に駐在後、1989年から1993年まで米国に勤務した。その後ケニアで大使を務め東アフリカ諸国におけるイスラエルの責任者となり、最終的にエチオピア駐在のイスラエル大使を3年間務めた。アミタイ氏は、ナイル峡谷諸国のダムのエンジニアと称されているが、これは根拠のない話である。
アミタイ氏はカイロ駐在のイスラエル領事のヤコブ・デイビットとイスラエル外務省の代表者ともにカイロ空港を後にした。
約3カ月前、国境においてイスラエルの砲撃によって将校1名を含むエジプト軍人が6名死亡したことに抗議して、何万ものエジプト人がイスラエル大使の退去と在カイロ大使館の閉鎖を求めてデモを行った。
興奮した多くのデモ参加者はイスラエル大使館に侵入し、イツハク・レバノン前大使と大部分の大使館職員はテルアビブに退去することとなった。
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( 翻訳者:中島希 )
( 記事ID:24832 )