アーイシャ・アル=カッザーフィー:国際刑事裁判所に、父の殺戮に関する調査を要求
2011年12月14日付 al-Quds al-Arabi 紙
■アーイシャ・アル=カッザーフィー:国際刑事裁判所に、父の殺戮に関する調査を要求
2011年12月14日『クドゥス・アラビー』
【アルジェ:ロイター】
アーイシャ・アル=カッザーフィーの弁護士は、水曜日(14日)、国際刑事裁判所の検察官宛に文書を作成し、その中で、彼女の父、ムアンマル・アル=カッザーフィーと、兄弟のアル=ムアタシムの殺戮に関する捜査を行うかどうかを問うた。
ロイターの確認したこの文書によると、ムアンマル・アル=カッザーフィと彼の息子アル=ムアタシムの処刑は、最も忌むべき方法で行われ、その後二人の遺体はイスラム法を無視した形で公開された。アーイシャ・アル=カッザーフィーの代理人であるニック・カウフマンによって書かれた文書は、「この蛮行の写真は全世界に出版され、報道され、アーイシャ・アル=カッザーフィーに激しい精神的ダメージをもたらした。」と述べている。
また、文書は「今までのところ、アル=カッザーフィーの娘や、彼の家族のどの者に対しても、残酷な彼らの処刑の状況やその不透明さの調査を貴検察局が始めるという通知はない。」としている。
ムアンマル・アル=カッザーフィーと彼の息子は、アル=カッザーフィーの出身地であるシルトで去る10月逮捕されたが、これは首都トリポリが奪取され、アル=カッザーフィーと親戚一族が逃亡を余儀なくされた2ヶ月後のことであった。アル=カッザーフィーと彼の息子の処刑は逮捕直後に、新リビア指導部に忠誠な闘士たちの手で行われたが、今もって状況の詳細は完全にはわかっていない。
アーイシャ・アル=カッザーフィーは、8月、他のアル=カッザーフィー家の家族とアルジェリアに逃亡した。
ハーグに拠点を持つ国際刑事裁判所は、年の初めにムアンマル・アル=カッザーフィーと彼の息子セイフ・アル=イスラーム、前リビア諜報機関長アブドゥッラー・アル=サヌーシーを反人道的犯罪への加担により、逮捕状を出していた。
アーイシャ・アル=カッザーフィーの弁護士は、文書の中で、国際刑事裁判所の検察局が彼女の父、および兄弟の殺害に関しての調査を始めるかどうか、またリビア当局自身がこの問題の調査に乗り出すかどうかの保証に踏み込むかどうか、を問うている。
また文書は、国際刑事裁判所が、拘束直前のNATOの爆撃がアル=カッザーフィーの車列を狙ったものであるか、に関する当時のレポートを考慮するかどうか、も問うものである。
文書は「NATO軍が実行したといわれる攻撃に関して、刑事面から、この違法な軍事攻撃に責任を持つ人物がいるのかどうかを、貴検察局は調査するのか。」 とも問うている。
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( 翻訳者:山崎やよい )
( 記事ID:24846 )