セラム・オゼルFavori最高経営責任者は、価格の高騰により金宝飾商が金を販売できず、客は買うことができなかっと話し、「金価格が下がったために客は金宝飾店に安心して入ることができるでしょう」と語った。
オゼル氏は、金価格の高騰と経済的危機と不信感の中で「需要の落ち込みと「需要のずれ込み」が共存していたと指摘し、消費者はまず贅沢品とされる商品群に向けていた需要をペンディング、あるいはより安い代替品群に需要をずらしたと話した。
同氏は、この3年で金装飾品市場では75%の縮小があったと述べ、トルコの国内市場規模は2007年の130トンが2008年には90トン、2009年には50トン、そして2010年には40トンに落ち、また輸出についても2007年の97トンが2008年には84トン、2009年と2010年には40トンまで落ちたと説明した。
オゼル氏は、特に、近年中東とヨーロッパで起こった出来事に言及して次のようにコメントした:
「世界では2008年に始まった経済的不信感が続いています。この結果、国や企業、市民はユーロとドルを敬遠し金に向かっています。このため金価格は高騰し、金装飾品の需要低下の原因となっています。最近の金の値下がりに、消費者と宝飾商は喜ぶでしょう。金価格の高騰のために金は高価な投資手段の一つとなっていました。高価格のために宝飾商は販売できず、客も金を購入不可能でした。しかし値下げによって金を求める客は金宝飾店により安心して入ることができるでしょう。」
■「イベントの前のキャンペーンでも販売は活発化する」
オゼル氏は、金の値下げは、金装飾品の需要の拡大に前向きな要因になり、この需要は販売増によって続くだろうと述べ、「特に年始が近づくこの数日で販売は増えるでしょう。年始にはヴァレンタイン・デー、母の日、結婚シーズン等、その時期は全部門と同様、金も動きが活発化するとみられており、また金の値下げにより販売は増えるでしょう」と話した。
セラム・オゼル氏は、(過去に)結婚や観光が増える5月から9月までの期間に、全ての潜在販売力のうちの40-45%が販売され、イベントの前に行われるキャンペーンによっても販売が活発化したと話した。
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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:24855 )