エジプト議会選でイスラーム主義勢力躍進、「もう一つのアフガン化」か?
2011年12月04日付 Al-Nahar 紙

■ エジプトはイスラーム主義者の政権獲得とともに「もう一つのアフガン」と化すのか?

2011年12月4日付『アン=ナハール』

【AFP】

フスニー・ムバーラク前大統領の政権崩壊後、エジプトで初めて行われた人民議会選挙において博した成功にともなって、イスラーム復古主義者たちの議論を呼ぶ発言が相次いでいる。最近そのような発言をしたのが、大統領選挙の立候補者であるハーズィム・アブー・イスマーイール氏である。同氏は、選出された場合には酒類の販売や職場での男女の混在を禁止すると発言した。

第1回投票の初期の開票結果によると第1党の座を獲得したムスリム同胞団がリベラル派やコプト教徒を安心させようと努める一方、一部の復古主義者たちは懸念を招くような衝撃的な思想を公然と唱えることをためらっていない。

その最近の例がアブー・イスマーイール氏で、保守的な国では政府はヴェールの着用を義務づける措置を円滑に講ずることができるような環境を醸成しなければならないとの見解を示した。また、「自分の息子がヴェールを着用しない女性と婚姻を結ぶことを拒否する。何故ならヴェールを着用しない妻は、相応しい母親にならないからだ」と述べた。

アブー・イスマーイール氏は民放のCBCテレビ局に対する談話の中で、「公共の場で若い男女が同席することは社会的な慣習に反するので」許可せず、「職場で男女が一緒に働くこともあってはならない」と言明した。また、酒類の製造や販売は許可しないが、誰でも「酒類を外国から入手して個人的に喫飲する」権利は認めるとの見解を示した。

(後略)

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( 翻訳者:南・西アジア地域言語論(アラビア語メディア翻訳) )
( 記事ID:24867 )