■カイロで治安部隊の侵害行為に抗議の女性デモ
2011年12月21日『アル=アハラーム』
【カイロ:アマル・アワドッラー、ワフバ・サイード】
昨日の午後、女性政治活動家や女子大生、主婦ら数千人が参加した女性デモ行進が行われた。エジプトの婦女子に対する侵害行為に抗議するため、行進はタハリール広場の合同庁舎(ムガンアマ)前を出発し、ジャーナリスト組合を通ってマスペロ地区に向かった。
参加者たちは「女性の周縁化に反対」「民主化の動きに参加する権利を女性から奪うな」「我々はみなガーダ・カマール・アブドゥッラーズィクだ」(先日、首相府前でデモ隊と治安部隊が衝突した際に、治安部隊によって服を引き剝がされた女性の名前)「黙ってる奴、なぜ黙る? 彼女はあんたの姉妹じゃないか?」などのスローガンを繰り返した。また数多くの女性達が自宅のベランダから行進に向かって花を投げかけた。
この行進は4月6日運動の女性活動家によって呼びかけられ、革命の姉妹運動がそれに呼応した。革命の姉妹運動は最近フェイスブック上で結成された女性運動で、エジプト革命を擁護し、女性に向けられた専制と抑圧に対抗することを目的としている。また、マムドゥーフという名の青年活動家が語ったところによれば、女性たちを守る人間の盾となるべく、数多くの青年や連合組織がこの女性デモに参加したという。
また、今月16日に首相府前の座り込みを強制排除する事件が始まって以降、女性人権活動家たちへの暴力行為が増していることを非難する声明を5つの人権団体が発表した。声明は、3月19日の処女検査事件[拘束されたデモ参加者の女性たちに軍が処女検査を実施した事件]に始まり、警察部隊が再び暴力をふるった11月19日事件[内務省近くのムハンマド・マフムード通りでの激しい衝突事件]を経て、12月16日の首相府前事件にいたるまで、拘束や殴打、衣類を引き剝がすといった女性活動家に対する侵害行為が続いていると指摘した。
大統領選への女性立候補者であるブサイナ・カーミルは、この女性デモに参加したのはタハリール広場の女性達の貞操が汚された事件への非難を表現するためだけでなく、広場で流された青年たちの血のためでもあると語った。
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( 翻訳者:山本薫 )
( 記事ID:24895 )