エジプト:軍の暴行に反対する女性と学生のデモ行進、軍は日程を堅持
2011年12月21日付 al-Hayat 紙


エジプト:軍の暴行に反対する女性と学生のデモ行進、軍は日程を堅持

2011年12月21日『アル=ハヤート』

【カイロ:アフマド・ラヒーム】

エジプトの軍最高評議会議長のフサイン・タンタウィー元帥は昨日[20日]、軍最高評議会が任命した顧問議会と会談を行った。これはデモ隊に対する過剰な軍の武力行使のために、14名が死亡したことに抗議して、他の議員の約3分の1が辞職したにもかかわらず行われた。会談では、「政治的危機からの脱出方法」を議論した。しかし、タンタウィー議長は選出された国会議長への移譲であれ、大統領選挙の日程の前倒しを通してであれ、政権の移譲を急ぐことを暗に拒否した。また、最近発表した日程の堅持を主張した。この日程では、来年中旬に統治権の移譲が予定されている。

注目される変革の中で、数千名のアイン・シャムス大学の学生らが行進を組織した。この行進は同大学の学長が提起し、内閣での事件で学生仲間2名が死亡した事を批判するため、国防省に向けて行われた。警察は行進が国防省に到達するのを阻止するため、アル=アッバースィーヤ広場地区から国防省への道を閉ざした。また、軍によるデモ隊の人権侵害や、無理やりで非道徳的な行為を蒙ったことに抗議して、数千名がタハリール広場での女性の行進に参加した。

軍が衝突を阻止するために形成したコンクリートのバリケードにもかかわらず、デモ隊と軍、警察の間で新たに衝突が発生し、犠牲者の数が死者14名、負傷者700名以上に達した。その後、バリケードによって双方の衝突をとめるため、一部の活動家が人間の盾を形成した。いくつかの若者の団体は、明後日「エジプト人解放、名誉の回復」と称する百万人規模のデモの組織することを呼びかけた。これは軍の将校や兵士らによって、首相府での事件で少女や女性が蒙った暴行を指摘してのものである。

(後略)

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( 翻訳者:増田里紗 )
( 記事ID:24897 )