ヌール党:「エジプトの復古主義者はイスラエルとの平和条約を尊重」
2011年12月21日付 al-Quds al-Arabi 紙


■ ヌール党広報担当者:「エジプトの復古主義者はイスラエルとの平和条約を尊重」

2011年12月21日『クドゥス・アラビー』

【エルサレム:AFP】

エジプトのイスラーム復古主義政党であるヌール党のユスリー・ハンマード広報担当は、水曜日[21日]に行われたイスラエル軍営ラジオ局との前例のないインタビューで、同党は1979年に調印されたイスラエルとの和平協定を尊重すると強調した。

ハンマード氏はカイロから電話を通じて行われたイスラエル軍営ラジオ局のインタビューの中で「私たちはこの協定に反対しない 。私たちが言っているのは、エジプトはこれまでの諸政権が調印した条約を遵守するということだ」と述べた。

また、「もしエジプト国民が改正を求める条項が協定の中にあるのならば、そのための場所は交渉と対話の席である」と指摘し、「私たちは全ての条約を尊重する」と付け加えた。

イスラエル人がエジプトに観光目的で入国する可能性についての質問には、「いかなる観光客もエジプトに来れば間違いなく歓迎される」と述べた。

ヌール党のイメージに関してハンマード氏は「メディアや、イスラーム主義の潮流を国家の指導的な地位に就かせたくないと考える一部の有力指導者らによって歪められている」と指摘した。

エジプト議会の選挙結果に関する質問に対して、アラビア語でインタビューに答えた同氏は「私たちは驚いていない。なぜなら前体制が打ち出していたイメージは、エジプトには自ら以外に存在せず、エジプト国民に支持された力を有する者は自らのほかにないというものであったからだ」と明らかにした。

一方、AFP通信に匿名希望で取材に応じたイスラエル政府高官は、「エジプトの復古主義政党の代表者がイスラエル軍営ラジオ局とのインタビューを承諾したことに驚き」を表した。

同高官は「このことは疑いなく、エジプトで起きていることについて私たちに考えさせる」と付け加えたが、それ以上の言及を避けた。

11月28日に始まったエジプト議会選挙の第一回投票では、イスラーム主義の諸政党がリベラル派の諸政党に勝利し、票の65%を獲得している。

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( 翻訳者:袖山結生 )
( 記事ID:24913 )