エジプト:第三段階選挙終了を待たず、イスラーム主義勢力が多数派に
2011年12月24日付 al-Hayat 紙


エジプト:第三段階選挙終了を待たず、イスラーム主義勢力が多数派に

2011年12月24日『アル=ハヤート』

【カイロ:ムハンマド・サラーフ】

昨日(23日)、数万人がカイロのタハリール広場や、いくつかの県において「エジプト民衆解放のための名誉回復の金曜日」と銘打ったデモを行った。これは軍隊の暴行、特にデモ運動の権利に対する侵害行為を非難するものである。またあるものは文民統治議会の設立を再提案し、また軍やイスラーム主義者による大統領選挙の早期施行の拒否への反応も現れた。

選挙の第二段階における非公式の結果によると、来月予定されている第三段階の選挙戦を待たずして、イスラーム系勢力である、《ムスリム同胞団》とサラフィー主義の《ヌール党》が、議会での多数派を形成することが確実視された。その一方で、《同胞団》はデモ運動をボイコットしたことで、タハリール広場の群集から批判を受けることになった。デモ参加者達は、同胞団や、《犠牲者が流した血の上で行われた》と彼らがみなしている人民議会選挙に対して、「ノー同胞団、ノー国会、正当性はタハリール広場(自分たち)から。同胞団よ、あんたたち以外で、広場も満杯だ!」と叫んだ。

さらに、タハリール広場やアレキサンドリア、マンスーラ、アシュートの町々のデモ参加者達は、軍最高評議会による支配の終了と、17人の死者と900人以上の負傷者を出した最近のいくつかの暴力事件に関する責任者達の裁判を求めるスローガンを繰り返した。。また彼らの中には、選出された国民議会の議長で、かつ法律専門家であるホサーム・イーサーや、大統領に立候補する可能性のあるアブドゥルムナイム・アブー・アル=ファトゥーフとハマディーン・スィバーヒー、政治運動家のゴルグ・イスハークといった人達を含む、文官主導の議会の形成を提起した者もいた。

《ムスリム同胞団》はデモ参加者に対する攻撃を否定している。同胞団のスポークスマンであるマフムード・ガズラーン氏は、《アル=ハヤート》に対して「我々はデモに参加しようがしまいが、攻撃したとみなされる。……参加すれば、彼らは我々が力を誇示したと言い、参加しなければ攻撃したということになる。この攻撃は、より高次の福利を探る同胞団の諸決定に影響を及ぼすものではない」と述べ、「同胞団は、エジプトは扇動ではなく平穏を必要としていると考えており、また火に油を注ぐような事態を拒絶している」と言明した。

(後略)

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( 翻訳者:丸橋遼太 )
( 記事ID:24945 )