TV生放送でアタテュルク論争―チュルクオネ教授、自説曲げず
2011年12月24日付 Radikal 紙
アブドゥッラー・ギュル大統領によってアタテュルク文化・言語・歴史高等機構の委員に指名されたミュムタゼル・チュルクオネ教授は、「アタテュルク主義者は偏狭」という趣旨の発言をベヤズTVの番組でも繰り返した。チュルクオネ教授は生放送で共和人民党(CHP)がアタテュルクを政治的利益のための道具としていると述べ、ウミト・ズィレリ氏と生放送で討論になった。ズィレリ氏がチュルクオネ教授に「非常に無礼だ」と反論すると、スタジオはにわかに緊迫した。
■アタテュルクとアタテュルク主義
チュルクオネ教授はアタテュルクとアタテュルク主義者が混同されていると述べ、「今あなたがしているようにアタテュルクとアタテュルク主義者が混同されている。トルコはもうこのトリックと欺瞞から解放されるべきである。長年に渡り様々なアタテュルク主義者がいた。そのうちどれが本物でどれが偽物であったのかはわからない。アタテュルクはこの社会の共通の財産である。アタテュルクと似ても似つかない者たちとアタテュルクと同一視すべきではない。この道化たちからアタテュルクを救うことが必要だ。私はこの認識で今後の職務を行う」と話した。
■アタテュルクを利益のための道具としている
チュルクオネ教授はアタテュルクを政治的利益の道具としているとしてCHPを糾弾し、「アタテュルクの名声と尊厳を守ることは我々皆の義務だ。この義務を果たす最も効果的な方法はアタテュルクを利用して政治を行い二極化の原因となっている、アタテュルクを私物化しようと考える者たちの手からアタテュルクを救うことである」と述べた。
■「アタテュルクはCHPのものではない」
(司会の)ラスィム・オザン・キュタフヤル氏がミュムタゼル・チュルクオネ教授に対する批判を紹介すると、チュルクオネ教授は次のように続けた。
「アタテュルクはCHPの私物ではない。アタテュルクはトルコの共通の財産である。据え付けて特定の政党と同一視させることはその政党に投票しない人々を他者化することである。これを行うことはアタテュルクにとって有害である。これを行うことはアタテュルクの名で商売をすることであり、アタテュルクを売買することである。アタテュルクを政治的に利用することであり、アタテュルクの名を騙ることである。アタテュルクの名のもとで半端な策を進める権利、アタテュルクを私物化し、アタテュルクを語って政治を行う権利は誰にもない。アタテュルク主義について、ほとんどデータや記録に基づかない、全体を理解することなく繰り返すされる、そして私からすればアタテュルクと全く関係がないトルコにおける独裁意識の表れが、CHPにはちらついている。」
■「なんと恥ずべきことか…」
ベヤズ紙の報道によると、チュルクオネ教授のこの言葉に対しウミト・ズィレリ氏は立腹し「なんと無礼なことだ。好き勝手にアタテュルク主義を定義して人々をこれほど…なんと恥ずべきことか。かってにアタテュルク主義なるものを作り出し、それをある政党になすりつけ、それからあれやこれやと文句をつけ、礼儀をわきまえないにもほどがある」と述べ反発を示した。これに対しミュムタゼル・チュルクオネ教授はウミト・ズィレリ氏との会話を打ち切った。
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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:24949 )