スーダン軍、ダルフール反政府最大勢力の指導者を殺害
2011年12月26日付 al-Hayat 紙


■ スーダン軍、ダルフール反政府最大勢力の指導者を殺害

2011年12月26日『アル=ハヤート』

【ハルツーム:アン=ヌール・アフマド・アン=ヌール】

ダルフールで最有力の反政府勢力「正義と平等運動(JEM)」は昨日[25日]、一昨日のスーダン政府軍との衝突で負傷した同組織の創始者であり指導者であるハリール・イブラーヒーム氏が死亡したことを認めた。スーダン政府は「これは勝利である」との認識を示した。また、同氏の死亡を喜ぶデモがスーダン軍司令本部前で行われた。

スーダン軍はイブラーヒーム氏率いるJEMの部隊に空爆を仕掛け、北ダルフール州ウンム・カッダーダ県とタウィーシャ県の20地域と、同州に隣接する北コルドファン州の14地域を攻撃した。この空爆でイブラーヒーム氏の車列を含む車両約37両が破壊され、同氏は重傷を負った。負傷に到った詳しい状況は不明。イブラーヒーム氏の護衛隊は同氏を救護することができなかった。

スーダン軍は、「反政府勢力がダルフールに隣接する北コルドファン州を攻撃した後に発生した昨日早朝の戦闘中にイブラーヒーム氏を殺害した」と発表した。同軍のアッ=サワールミー・ハーリド・サアド報道官は、「北コルドファン州ワドバンダ県西部で発生した戦闘の際に、イブラーヒーム氏(54歳)の殺害に成功した」と語り、「軍部隊は一昨日、ワドバンダ地方に侵攻したJEMと直接交戦し、反政府分子ハリール・イブラーヒームとJEM幹部複数の息の根を止めることに成功した」と述べた。

さらに同報道官は、「これらの地域の市民が軍部隊にイブラーヒーム氏の行動に関する情報を伝えたことで、同氏にとどめを刺すことが容易になった」と指摘し、「イブラーヒーム氏が南スーダン国家への入国を企てる集団と行動を共にしていたところ、軍部隊が前進を阻み、同氏を殺害した」と明らかにした。

(後略)

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( 翻訳者:桑原奈緒子 )
( 記事ID:24962 )