エジプト:「同胞団」は混合の体制を望み、軍に「特別性」の確定を要求
2011年12月28日付 al-Hayat 紙


エジプト:「同胞団」は混合の体制を望み、軍に「特別性」の確定を要求

2011年12月28日『アル=ハヤート』

【カイロ:アフマド・ムスタファー】

 議会での多数派を獲得することが見込まれている「ムスリム同胞団」は、新憲法の中での政治体制作りのための公式な見解を発表した。同胞団は大統領制と議会制の混合した体制を現段階で最良とみなしている。また、次期大統領選挙に同胞団のメンバーを一人も立候補させないとの約束を繰り返した。これは、次期大統領選挙に候補を立てないことを「全体が一致する候補者」に達するよう尽力していると強調してのことだ。

 憲法での軍の規定に関して、同胞団は中立の立場をとるよう努めた。そして、「軍は国家に優越しない」と確認した。しかし、同時に「軍は特別性がある。」と強調した。同胞団が政権につくことに懸念している人々を信用させようとする尽力として、同胞団は観光産業を強く支援するつもりだと強調した。さらに、女性のヒジャーブを強制しない事を約束した。また、同胞団は街頭で酒を飲むことを拒否するとしても、酒類にさらなる規制をかけることはないと発表した。

 「同胞団」の政治的組織である「自由公正党」のイサーム・アル=アリヤーン副党首は、混合の体制は「現在のエジプトにとって最良である。」とみなした。また、「新たな大統領は選出された者になるだろう。新たな大統領には権限が与えられなければならない。」と明かした。また、同氏は同胞団幹部である大統領候補のアブドゥルムヌイム・アブー・アル=ファトゥーフ氏に向けた言及の中で、「同胞団は大統領候補を擁立しない。また、その決定に反対する者を支持しない。」と強調した。

(後略)

Tweet
シェア


原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:増田里紗 )
( 記事ID:24985 )