エルドアン首相、ウルデレ事件の捜査開始を表明
2011年12月30日付 Radikal 紙

エルドアン首相は、ウルデレでの空爆は、10日前に入手した機密情報をもとに実行されたということを明らかにし、この空爆作戦に関する4時間に及ぶ映像記録が手元にあると話した。エルドアン首相は、ハンテペとゲディクテペでの攻撃を引き合いに出し、対応を評価した。

ウルデレ事件で35人の村人が死亡したことについて会見を開いたレジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、「諜報機関がおよそ10日前に提供した情報をもとに無人偵察機(İHA)のを飛行させた。İHAから情報を得てからすぐに、2機のF16戦闘機が攻撃を開始した。İHAが確認した情報について、こういうことであるという形で評価することは不可能である。そこには撮影された映像があるだけだ。このテープには40人のグループが映っている。その後の検証で彼らがタバコや燃料を密輸していたことが明らかになる」と話した。
また、エルドアン首相は、「これまでに得た情報は、身元が分からない3~5人を含む10人のグループがこの種の密輸を行っていたということだ。40人のグループが存在していたということは、以前のゲディクテペやハンテペ襲撃において武器がラバによって運ばれていたことを想起させる。そのときも、なぜ彼らが摘発されなかったのかと言われていた。彼らの全員がそれぞれが罪を犯していたのだ。今回も治安部隊がこのような過ちを犯さないことが求められていたが、ウルデレで35人の村人が亡くなってしまった。悲しみは大きい。必要な法と行政における捜査が行われている。法医学者が必要な調査を行った。全ての犠牲者の家族にお悔やみを申し上げる。また、犠牲者のご冥福をお祈りする。必要な調査の全てが実施されるだろう。手元には4時間に及ぶ映像記録がある。トルコ国軍(TSK)も必要な活動をしている」と話した。

■ 「新聞の見出しは無慈悲なものだった」

エルドアン首相は、メディアについても批判し、「この一週間の事件に関する一部の新聞記事の見出しは大変無慈悲で冷酷なものであった。例えば、『国が国民に爆弾を落とした』などの見出しだ・・・。無慈悲な見出しだ。どのような国家であれ国民が反乱を起こそうとも故意に爆弾を落とすようなことはしない。過去にはこのようなことが起きていたかもしれない。しかし、我々の政権下ではこのようなことは起こりえない」と話した。

エルドアン首相は「ご存知のように、平和民主党(BDP)が行うことは常にショーであり、常に何かを利用している。そしてそれは自分の首を絞めている。遠くウルデレで起こった事件についてタクシスィムで暴徒と化し、無実の一般車両に投石をするという行動についてなぜメディアはコメントしないのだろうか。なぜ彼らに対して必要なコメントをしないのか。これは誠実な対応だろうか。つまり、タクスィムやタルラバシュに行く車両に何の罪があるのか。そこにいる小売商に何の罪があるのか。彼らはなぜ投石され、店を閉めるのか。彼らの宿命なのか。彼らは殺人犯なのか。彼らが何かしたというのだろうか。なぜ彼らはこのような攻撃をうけなければならいのか」と表現した。

<中略>

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( 翻訳者:小松裕美子 )
( 記事ID:25023 )