トルコ大国民議会のメフメト・サーラム副議長による閉会宣言後、多数の平和民主党(BDP) および無所属の国会議員が、22時10分まで座り込みのデモンストレーションを行い、その後本会議場を出て国会BDP会派室に入った。
国会の閉会まであとわずかという時、BDPのセラハッティン・デミルタシュ党首が、同ギュルタン・クシャナク副党首と共に多数のBDP所属の国会議員を率いて本会議場へ入った。メフメト・サーラム国会副議長が議事を終了させた後も、BDP議員たちは議場を離れなかった。
国会終了後、セラハッティン・デミルタシュBDP党首は、外で待つ記者の質問に応じた。デミルタシュ党首は、このデモンストレーションは国会への抗議を目的としたものではないとし、「我々は、議会のグループに抗議している。解決をもたらさない稚拙な議案に賛成する者に抗議しているのだ。解決がこの衝突の下にあるのなら、対話や法案の提出で私たちの声を届けられなければ、私たちの声が押さえつけられようとするのならば、私たちはここで座り込んで抗議する」と話した。またデミルタシュ党首は、ジェミル・チチェキ国会議長との面会の有無についての質問に、「チチェキ議長から電話があった。私は彼を国会議長として相応しいと思わない。『国会ではしない方がいい』と言われた」と明らかにした。
デモンストレーショをいつまで続けるのかという質問には、「我々は抗議の象徴としてここにいる。(今後については)仲間と話し合いたい」と回答した。
BDP議員らが座り込みのデモンストレーションを行う中、共和民主党アンカラ選出のアイリン・ナズルアカ議員が本会議場に入って来た。ナズルアカ議員は自分の席に置いてあったカバンを手に取り、議場を後にする際「頑張ってください」と声をかけた。これに対しBDPの議員らは、「では、よろしければご一緒に」と返答した。
以前にも、民主市民党の国会議員が2009年4月23日に、警察に投石した子供たちが重罪で審議されることに抗議するため、国会ボイコットのデモンストレーションを行ったことがある。
■議場を後にした
座り込みを終えた議員たちが本会議場を後にした後で、議場の扉は閉められ、消灯された。
ディヤルバクル県選出のレイラ・ザナ議員、マルディン県選出のアフメト・テュルク議員、ヴァン県選出のアイサル・トゥールク議員(いずれも無所属)を含む20名の議員による国会BDP会派室での「徹夜待機デモ」は 今も続いている。
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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:25061 )