エジプト:アル=ガンズーリー氏の記者会見
2012年01月05日付 Al-Ahram 紙


アル=ガンズーリー氏の記者会見

230億ポンドの歳出削減と、延滞税の回収で200億ポンドの歳入増加が可能

2012年1月5日『アル=アハラーム』

【イサーム・アブドゥッ=カリーム、サハル・ズフラーン】

カマール・アル=ガンズーリー首相は、諸政治潮流に、大統領選出と新憲法制定が為されて、エジプトが安全を達成する今年の7月初めまでは、革命の保守を要求した。

 アル=ガンズーリー氏は、昨日[4日]に行われた、投資理事会での「救済政府」(NRG)の第三回目の会合の直後、記者会見を行った。そこで同氏は、国民との和解は、経済や治安の状況を改善し、観光事業の活性化を促す機会を、政府に与えるだろうと述べた。

 またアル=ガンズーリー氏は、政治的状況を安定させ、あらゆる衝突事件を防ぐために、様々な政治潮流と会談を行う用意があると表明した。さらに、2005年に公布された、大統領選挙に関する法律第174条のいくつかの条項を修正することに同意した、と続けた。加えて、この件に関する法律規定の発効に先立ち、この修正を軍事評議会に提出することを強調した。

 アル=ガンズーリー氏は、10パーセント分の手当てが政府部門に割り当てられると放送されたことに対して、自分は公務員の手当てや所得について触れたことはなかったし、これからも触れないだろうと述べた。そして、如何なる公務員も害を蒙ることはないであろうし、また今回の削減は単に、予算の一項目に関わるにすぎないだろうと強調した。さらに同氏は、全てのイスラーム主義者、政党、若者のうち約40名と連絡や協議を行っており、それは1月25日の革命記念日の祭典形式を検討するにあたって、来週に彼らと会合を開くためである、と付け加えた。また同氏は、我々は多くのことを成し遂げ、体制を変更し、そして外国と相違しない選挙の組織化に成功した、と強調した。さらに以下のように述べた。「お互いに会って国民として話し合おう。そして意見の相違するものが多少あっても、それを忘れよう」

同氏はまた、今年6月末に定められている日程の終了前に、軍最高評議会がエジプトの国政から手を引くことの困難さを指摘した。同氏は「今、評議会が権力から手を引いてしまったら、誰がこの国を運営していくというのか。」と尋ね、「変革のために60年の歳月を待ったこの国が、あともう5,6ヶ月を待てない。」と続けて述べた。

(後略)

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( 翻訳者:丸橋遼太 )
( 記事ID:25075 )